再開発騒ぎ_06_cover_01この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろうか。僕は少しだけ人間ではないのだろうか。この町に線路を地下に潜らせる再開発話しが持ち上がる。再開発、それは何を変えるのか・・・。寅間心閑の辻原登奨励小説賞受賞作!。

by 寅間心閑

 

 

 

 

  

 

 夜景団の内紛だ、傀儡だ、いやスパイの仕業だ、と何日かは声を潜めて話し合ったが、結局ビラ三枚の件について明確な答えは出なかった。気兼ねをしているのかオランウータンは最近顔を出さないし、もちろん黒ヒョウも発言することはない。

 あの日、開店前にフクロウさんも交えて話し合った「推進派でも反対派でもない」立ち位置については、どうやら誰にも話していないらしく、みんなは変わらず反対派のままだ。ちゃんと説明をすれば、きっと賛同してくれるはずなのに、と小声でフクロウさんに愚痴ってみた。何となく黒ヒョウには直接言いづらい。

 「そうやって誘導するのがイヤなんだろうなあ」

 非の打ち所がない長老の正論に、思わずうなだれる。自分こそまだ反対派のままではないか、と情けなかった。それ以降、無理に流れを作ったり、また変えたりしようとは一切思わない。このカウンターで酒を飲んでいる限りは同種同類。それだけでいいのだ。

 町は区長選を前に活気づいている。

 夜警団の黄色いビラも道路新設のビラも、いまや貼られている枚数は当初の倍になり、芸術家や文化人が支援しているためか、何度か全国版のニュースでも「再開発派VS景観の保存派」という図式で取り上げられた。オランウータンが語っていた、発足当初の目論見どおりだ。

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 「たしかに町の再開発は、この先、少子高齢化が深刻な問題となる我が国において、とても重要な課題となっていきます。しかし、それに伴い失われていくものがある、という現実も我々は見据えるべきではないでしょうか」

 そんな年輩のニュースキャスターの言葉に嘘はないのだろうが、それでも僕は違和感を覚える。

 オランウータンの話がラフなデッサンで、区長選に立候補している男の話が完成された絵ならば、ニュースキャスターの話は、その絵を印刷した大量生産のハンカチだ。値段だけ妙に高く、なかなか実用性のないハンカチ。元々は同じ話のはずなのに、どうしてここまで違うのだろう。

 

 「あいつ、今日辺り来るんじゃないかな」

 そんなフクロウさんの一言に、なぜか納得できた。ヒトは勘が鈍いらしいが、もしかしたら黒ヒョウの店で僕の勘は鍛えられているのかもしれない。あいつ、とはもう顔を見なくなって一週間経つ町の名士、オランウータン。みんな異議を唱えないところを見ると、読みは同じようだ。

 「マスター、どう思います?」

 よりによって黒ヒョウに訊くなんて、と一瞬ひやりとしたが、そこはさすがお調子者のアライグマ、顔色をちゃんと判断しながら核心に触れていく。

 まあ今日辺りですかねえ、とグラスを洗いながら答えた黒ヒョウに、皮肉屋のイノシシが「でも、よく顔出せますよね。そう思いませんか?」と更に斬り込む。

 またひやりとしたが、僕もそこは不思議に思っている。もちろんビラ三枚の件について、みんなオランウータンを疑ったりはしていない。多分あれは、内紛か傀儡かスパイだ。けれど派手に揉めた店に、一週間しか開けず顔を出せるものなのか。僕はとぼけたふりで誰にともなく尋ねてみる。

 「たしかにちょっと来づらいような気もしますよね?」

 答えてくれたのは、隣にいるフクロウさんだった。

 「いや、そろそろ公示日ですからね、多分来るんじゃないですか。それが君、町の名士たる所以でしょう」カウンターの中にいる黒ヒョウの口元が僅かに動いた、気がする。「あれはさ、昔からあのまんまなんだ」

 「昔?」

 「そう、この町に来た時からずっとあのまんま。世話焼きっていうか、お節介っていうか、まあ好きなんでしょう、ああいうのが。周りから何言われても懲りずにずっとやってる。そりゃ名士ですよ、名士」

 肯定か否定かよく分からない言い回しだったが、フクロウさんもオランウータンと同種同類なのは理解できた。意見や生き方が違うなんて些細なことなんだ。

 そろそろ日付けが変わる頃、事態は動き出した。グラスを洗う黒ヒョウの手が止まるのと同時に、ドアの外から声が洩れてくる。お、とアライグマが呟き、「おお、皆さんお揃いで」とオランウータンが顔を覗かせる。やはりみんなの勘はあなどれない。ただヒトの世でも、それ以外の世でも事実は想像をほんの少し追い越すらしい。町の名士は仲間を率いてきた。

 しかもヒト。それも若い女が三人。

 

 「ちょっと今日はね、謝らなくちゃいけないんです」

 一番奥の席に座った瞬間、神妙な表情でオランウータンが切り出す。コウモリ夫妻が席を譲って天井にぶら下がったので、三人の女たちもどうにか座れた。全員黄色い夜警団のTシャツを着ている。今、一番動揺しているのは、この店で自分以外のヒトに出くわした経験のない僕かもしれない。

 「この間のビラの、ねえほら、三枚貼ってた件ですけどね」

 「ええ」

 三人の女たちに甘いお酒を出しながら、黒ヒョウが静かに応対する。今にも飛び掛りそうな凶暴な炎がみんなにも見えるのだろう、店にはざらざらした緊張感が溢れている。

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 「あれ、うちのスタッフの仕業でした。まだ学生やってる坊やなんですけどね、まあこのお店が何というか、夜警団に反対というのを聞いて、その……感情的になってしまったらしく……。いや、本当にこの度はご迷惑をおかけしました」

 オランウータンに合わせて三人の女たちも頭を下げる。

 「いや、やめて下さいよ。過ぎた話じゃないですか」言葉とは裏腹に、凶暴な炎は低く唸っている。「もうこれっきりにしましょう」

 「いや、そう言われると本当に……。そいつには私からもうきつくですね……」

 「え、本人来てないんですか?」

 気付かなかった。僕のすぐ隣で、皮肉屋のイノシシもささくれだっていた。まあまあ、とアライグマが止めるけれど、少し遅かったようだ。辛辣な言葉が次から次へと投げつけられる。

 「おかしいでしょ、そんなの。そいつ連れてきて謝らせようって考えなかったんですか?」

 「……」

 「マスターが気を遣って黙ってるなら、俺、代わりに言いますよ。そんな奴、ちょっと注意したぐらいじゃ、また同じこと繰り返すでしょう。それ以前に、本当に実在してるんですか? そいつ」

 「いや、ごもっともな言い分だと思い……」

 「いいですよ、言い訳は。なぜ連れてこなかったかを訊いてるんです」

 「あのお、ちょっといいですかあ」

 遠慮がちに口を挟んだのは、オランウータンに連れて来られた女たちのひとりだ。

 「彼が注意されてるところってえ、私たちもちゃんと見てましたしい、そんな嘘ついたりとかあ、絶対しないですう」

 頭の悪そうな喋り方だ、と僕は恥ずかしくなる。同じヒトかもしれないが、少なくとも現時点では、こいつらと同種でも同類でもないと思いたい。

 いいからいいから君は黙っていなさい、と制止したオランウータンの声は、「ちょっとストップ!」という黒ヒョウに半分以上かき消された。そろそろまずいぞ、とみんな密かに身構えただろう。

 「もうここでストップにしましょう。酒、飲みにきたんですよね?」

 「……」

 「じゃあ、この話は終わりで。ね、お願いしますよ」

 隣でフクロウさんが小さく頷くのが分かった。お客さんはお客さんですから、というあの日の黒ヒョウの言葉が蘇る。

 言い足りなさそうな表情をした女たちと、一旦走り出してしまったイノシシを残し、みんないつもの雰囲気を取り戻そうと各々努力を始めた。シャム猫はカウンターに突っ伏し、アライグマは他愛のない話をし、コウモリ夫妻は天井の配管にぶら下がったままいちゃついている。僕も何気ない調子でジンをもう一杯頼んだ。

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 オランウータンから小声で注意をされた女たちは、三人とも揃って意気消沈している。その黄色いTシャツ姿を横目で見ているうち、さっきまで感じていた恥ずかしさは、怒りへと変質しそうになっていた。どうやら黒ヒョウの飼っている凶暴な炎が燃え移ってきたらしい。

 ジンだけでは危なっかしいと思い、コーラも一緒に頼む。それでもまだ心もとなく、僕はこの時間も働いている彼女のことを考えた。とにかく意識を逸らさなければ。

 勤めている店が改装してから二週間。彼女の帰宅時間は前よりも早まっている。それだけではない。週末は店を休み、一緒に出かけるようになった。僕はどこかで気付いてしまっている。――そろそろ潮時かもしれない。

 近い将来、今の生活を変えなければ、きっと彼女を失うだろう。もう、ヒモ生活を終わらせる頃だ。僕は彼女を失いたくはない。女優の卵と画家の卵、ではない新しい日々はすでに始まっているのだ。

 「オスとメスが一緒になるのに、わざわざオカミに認めてもらうのはヒトだけなんですよ」

 いつかの晩、フクロウさんにからかわれた言葉を思い出しながら、彼女と結婚した自分を想像してみるが、うまくはいかなかった。まだ揺れているのだ、と思う。僕は、この店で過ごす夜も失いたくはない。

 彼女との結婚と、ここでジンを飲む夜の時間。多分、どちらかを諦めなければいけないような気がする。そして、その予想はきっと正しい。

 「はい、これサービス」

 黒ヒョウが新しいコーラを目の前に置く。さっき頼んだばかりなのに、気付けば飲んでしまっていた。一口も飲んでいないジンに、慌てて口をつける。氷が溶けて薄まったジンは、いつもよりもまずかった。

 

 気付けばオランウータンと三人の女たちはウイスキーのボトルを頼んでいる。水割りを作っている一番端の女が、今も同じようにして働いている彼女を想像させ、こめかみの辺りが重くなった。

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 飲み過ぎじゃないのかい? とフクロウさんに声をかけられ「いえ、大丈夫です」と首を横に振る。振るたびに疼くのは分かったが、僕は微笑みながら薄まったジンを飲み干し、またお代わりをした。軽く頷き、氷を割り始める黒ヒョウ。やはり、この時間を失いたくはない。でも、と彼女の顔や裸を思い浮かべた時、また頭の悪そうな声が聞こえた。

 「あのお、写真って撮っても大丈夫ですかあ?」カメラを片手に微笑んでいるのは、水割りを作っていた一番端の女だ。「来週作る夜警団の機関紙に載せたいんですよお。反対派の意見っていうのも取り上げないとお、やっぱり不公平じゃないかなあって」

 こめかみの辺りの鈍い痛みが一瞬消えた。グラスを置いてくれた黒ヒョウと目が合う。ごめん、という視線に込めた気持ちは伝わったはずだ。

 「ふざけるな」

 自分のものにしては低すぎる声が聞こえる。一斉に注がれたみんなの視線を弾き返すために、もう一度口を動かした。

 「聞こえなかったのか? ふざけるなって言ってるんだ」

 まあまあ、と立ち上がろうとしたオランウータンをアライグマが止める。ごめん、という視線を再び投げかけてから、僕は立ち上がった。

 「まず質問に答えようか。写真なんか撮るな。分かったか? 分かったらこっちの質問にも答えてくれよ」

 強張った表情のまま、一番端の女がカメラをバッグに仕舞う。その動作を見ながら、完全に凶暴な炎が燃え移ったことを確認した。いつもぼんやりしている僕は、炎の消し方など知らない。

 「あんたたち夜警団の思いどおりになったとしてさ、その後どこまで責任持ってくれるか教えてくれよ」

 女たちの不思議そうな表情に狙いを定め、棘のある言葉を撃ち込んでいく。もちろん棘の先端にはきつめの毒が塗ってある。

 「責任ってえ……何ですかあ……」

 「まさかあんたたちさ、今回道路を作らなくなったらハイさよなら、ってわけじゃないんだろ? その後ずっと何年も何十年も、ここがいい町であり続けるために頑張るんだよな?」

 「……」

 「先のことは分かりません、か? じゃあ、今の覚悟だけでも聞かせてくれよ」

 「?」

 「道路を作れなくなってマル電が損してさ、社員の給料が減ったり、クビになって路頭に迷う奴が出てきたとしても、それは仕方ないことですって、ちゃんと胸張って言えるんだよな?」

 オランウータンの不安そうな顔が視界に入っているけれど無視をした。しんと静まり返った店内、加速気味の僕の鼓動はみんなに聞こえているのだろうか。

 「ただ私たちはあ、この町のよさを残したくてえ……」

 ふざけるな、ともう一度口に出した。慣れない言葉を使うのは疲れるが、燃え移った凶暴な炎の勢いは弱まりそうもない。

 「首突っこんどいて、誰も傷つかない結果なんて求めたりするなよ。どっちかの意見が通れば、どっちかは必ず傷つくんだ。それともあれか? 別にでかい道路が出来ても、あんたたちは痛くも痒くもないっていうのか?」

 そうだったんだな、と言葉にしてから気付く。こいつらは別にでかい道路が出来ても、そのためにこの店が立ち退かされても、どうってことないんだ。

 「ちょっと待ってください。落ち着いて下さいよ」

 オランウータンが僕の顔を覗き込むが、こんがらがりそうだったので気付かないふりをしてジンを一口飲んだ。

 こんがらがれば、燃え盛る凶暴な炎は消えてしまい、立っていられなくなるだろう。足腰に力が入らなくなった身体は、椅子はおろか店の床さえ突き抜け奈落にさらわれてしまう。さらわれるのは構わないが、僕にはまだ言いたいことがある。

 「結局ごまかしてるだけなんだろ? 退屈な割に長い人生をごまかすために、そんな黄色いTシャツ着てはしゃぎまわってるんだろ? この町のことなんてどうでもいい、ただ思い出づくりがしたいんです、って白状したらどうだ?」

 思い出づくり、と口に出すと女優の卵と画家の卵だった頃の二人が浮かんだ。さっきから言葉の方が何歩か先にいる。

 この町に憧れ続け、通い続けた僕と彼女も、思い出を作っていただけなんだろうか。退屈な人生をごまかしていただけなんだろうか。違う、と思いたい。でも、違うと思うだけの根拠も理屈も僕の中にはない。轟々と暴れまわる凶暴な炎が、それも燃やし尽くしてしまった。

 「ここに、この町に、住んでるのか?」

 三人の女たちは弱々しく首を横に振る。いいえ、という消え入りそうな声も聞こえた。

 「恥ずかしくないのかよ。ここで暮らしてもいないのに、勝手なことばっかりして、恥ずかしくないのか」

 カウンターに置いた右手に全体重をかけているので、どうにか立っていられる。恥ずかしいのは僕だって同じだ。あの夜警団結成前夜の興奮を思い出すと恥ずかしく、その恥ずかしさを受け入れた今はただただ虚しい。二、三度、深呼吸をして息を整える。

 重苦しい沈黙を微かに揺らしたのは、遠くに聞こえる電車が走る音だった。マル電の始発がそろそろ来る。そして夜が終わっていく。いや、ぼろぼろと剥がれていく。

 「マル電使って帰るんだろ?」

 あんたたちの敵のマル電に、と続けたかったが無理だった。凶暴な炎はすべてを燃やしつくし、ひとりでに消えてしまっている。もう喋るどころか、立っているのもきつい。

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 「まあ、いったん座んなさいよ」

 フクロウさんが促しながら手を貸してくれたおかげで、奈落にさらわれず椅子に腰掛けることができた。ほとんど氷水になったジンを一口飲む。店内の沈黙を遠ざけるように、甲高い金属音が時折頭の中を駆け巡っている。しばらく、ぼんやりとしていたい。

 何分ほど経ったのだろうか。それじゃあ我々はこれで、と三人の女たちを先頭にしてオランウータンが僕の後ろを通り過ぎて行き、開けられたドアから流れ込む青白い朝の光が、店内に残っていた僅かな夜も剥がしてしまった。

 

 その後、黒ヒョウやほかの客と何を話をしたかは覚えていない。いや、元々会話などなかったのかもしれない。帰る際に店のドアを開けた記憶はもちろん、自分の家のドアを開けた記憶さえない。すっぽりと抜け落ちている。

 あれから三日経った今、唯一覚えているのは、帰りがけにふと浮かんだ疑念だけだ。時間も風景もまったく思い出せない。ただただ僕は疑っていた。今まで自分が過ごして来た夜は、果たして本物だったのかと疑っていた。

 もしかしたら、長らく勘違いされてきたレンブラントの「夜警」のように、ただ表面に塗ったニスが黒ずんでいただけなのではないか。本当は夜なんかではなく昼、下手をすれば朝だったのではないか。

 彼女が眠っている家を目指しながら、ずっと疑っていた。

 そしていまだに、その感覚は捨て切れていない。

 

 あの夜以来、外出どころか、会話や食事もろくにしなくなった僕を心配し、彼女は今日仕事を休んだ。こうして昼間からタンスにもたれ、料理をしている後ろ姿を見ていると、本物でなかったのは夜だけではないんじゃないか、それ以外の時間だってあやしいんじゃないか、と妙な想像ばかりが膨らんでいく。

 まだ黒ヒョウたちは夜の中に存在しているのだろうか。

 その気になればまたあの店で、みんなと同種同類になれるのだろうか。

 いや、それ以前にこの姿はちゃんとみんなに見えるのだろうか。

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 やっぱり僕はぼんやりしているんだな、と溜息をつくと彼女が振り返った。視線が合う。

 「どうしたの? 具合悪い?」

 「いや、大丈夫」

 また彼女が向き直るのを見届けてから、手持ち無沙汰を紛らわそうとテレビを点ける。幾つかのニュースを流した後、マル電の本社に脅迫状を送りつけた男が逮捕された、と綺麗な顔と声のアナウンサーが読みあげた。僕は慌ててチャンネルを変える。

 それから数分、興味のない再放送の旅番組を眺めているうち、タンスにもたれたまま眠ってしまったらしい。ねえねえ、と肩を揺すられて目をこする。

 「ねえ、やっぱり熱あるんじゃない? 薬飲んだら?」

 そう言いプラスチック製の薬箱を開ける彼女。まだ寝ぼけている僕の鼻を、ジンに似た匂いが一瞬くすぐった。

(第06回 最終回 了)

 

 

* 『再開発騒ぎ』は毎月06日に更新されます。