露津まりいさんの連載サスペンス小説『香獣』(第21回)をアップしましたぁ。芙蓉子の危機は続いているわけですが、どーも期せずして敵の本丸に乗り込んでいるような気配です。このあたり、露津さんはうまいなぁ。

 

 湯殿に入り、桶で湯を被った瞬間、小宮路が服を着たまま飛び込んできた。「だめだ、流しちゃ」と芙蓉子に抱きつく。首筋を舐め、乳房を口に含んだ。タイルが痛かったが、させておいた。思い切り乳首を吸いながら、ズボンの脚を裸の脚の間に割り込ませ、芙蓉子の茂みに指を這わせた。入り込んできた指の動きに、男の頭を載せた胸を徐々に仰け反らせる。それがマナーというものだった。指を抜くと、芙蓉子の脚の付け根から両手でぐいと拡げさせ、頭を突っ込んできた。そこにむしゃぶりつき、噛みつき激しい音を立てている。

 喰われる。芙蓉子はそう思った。あの林の中での、続きのような気がした。自分はこうしてどこかで、男か獣かに喰われる運命なのだ。

 

露津さんとしては珍しい濡れ場であります(笑)。ただ小宮路の匂いへの強い執着、どこかで十樹とつながっているんでしょうね。今回小宮路は十樹について、実の兄弟ではなく、「腹違いですらありません」と告白しています。ではどんなつながりなのでせう。謎はまた深まってゆくのでしたぁ。

 

 

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露津まりい 連載サスペンス小説『香獣』(第21回) pdf版 ■

 

露津まりい 連載サスペンス小説『香獣』(第21回) テキスト版 ■