山際恭子さんのTVドラマ批評『No.094 ブスと野獣』をアップしましたぁ。フジテレビさんで毎週土曜日夜23時40分から放送されているコメディドラマです。山際さんは、『「美女と野獣」だから問題なのであって、「ブスと野獣」ではフツーである。・・・つまりここでドラマを発生させるには、ブスと野獣がブスと野獣としての自覚を有し、なおかつブスと野獣というカップルに甘んじない、という志が必要である。ドラマ「ブスと野獣」はこのロジックをきれいに踏襲し、ブスと野獣がそれぞれ美女とイケメンを志向する設定となっている』と書いておられます。
こういふストレートな設定はいいですねぇ。石川も二、三回見ましたが、W主演の矢本悠馬さんとおかずくらぶのゆいPさんは好演されていると思いました。美男美女の主演でなければなかなかゴールデンタイムの視聴率は取れないでしょうが、深夜枠とかで、こふいった作品がもっと増えればいいと思います。露出して演技を見る機会がなければ、役者さんの魅力は視聴者に伝わらないですからね。
んで山際さんは、『何でもありで、誰もがワガママになったこんな時代に、若い者たちは存外「分をわきまえて」しまっているように思う。そうでなければ、このような「格差」、「階級」への無益な異議申し立てがコメディにはなるまい』とも批評しておられます。ん~確かにそうかも。ネット時代は自己発信の時代で、自分を主張しなければ肩身が狭いやうな状況が生まれています。でもその反面、意外と分を弁えていたりする。なかなか全体的な輪郭を捉えにくい時代でありますぅ。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『No.094 ブスと野獣』 ■