田山了一さんのTVドラマ批評『No.091 明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』をアップしましたぁ。フジテレビさんで金曜日昼13時15分から放送されているドラマです。む~ん、ドラマ批評は厳しめになってしまひますね。構造的に小説に近いところがあって、文学金魚の批評家のみなさんがちょいと本気になっちゃうからかもしれまへん。

 

ただまー、演劇はなんといっても役者でござる。人気者の役者が出てるから、興行(広い意味でテレビも含みます)で人を集められるんです。台本と演出が良ければ鬼に金棒といふもので、役者の魅力と脚本家、演出家の能力が結びついて初めてそれぞれの人の名前を皆さんにおぼえてもらえるわけです。誰か一人がしゃかりきになってもダメで、バランスが重要でござる。主演の高杉真宇クン、初々しくてよござんす。

 

ただ『明日もきっと、おいしいご飯』は石川も数回見ましたが、やっぱ「おいしいご飯」が弱いなぁ。メタ的になってしまっています。田山さんが、「プロットというのは楽譜と同様で、どこに重点を置くかでまったく違ってくると思う。 このタイトルなら、まず料理、それを拵える男の子の現代っ子ぶりで料理に生き生きした背景を、あるいは出来上がった料理の完成度の高さでギャップとインパクトを与える、というのがスジだろう。イキの悪い優等生の作る料理は、きれいだけれど、あまり美味しそうではない」と批評しておられる通りです。

 

解釈の問題なんだよなぁ。役者さんは原則として真っ白なキャンバスですから、台本に沿って演出家が方向付けできます。あんまり予算がなひようなので消えモノにお金をかけられないでせうが、複雑な家庭環境に苦悩しながら、主人公が料理と食事に一瞬でも本気で我を忘れ、苦悩を超えてしまふやうな素振りを見せるだけで、ドラマの雰囲気はかなり変わると思いますぅ。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.091 明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』 ■