日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第64回)をアップしましたぁ。蔦崎公一さんが則武保彦こと佐古寛司さんに再会するの巻であります。それも金妙塾の勉強会で。『偏態パズル』は地下茎でつながっているリゾーム的小説ですが、主要登場人物がだんだん顔を合わせるやうになりましたなぁ。で、その道の巨匠同士が出会うと何かが起こるのでありまふ。

 

「二人とも、おろち史の舞台にふさわしくちょうど便意をこらえていたところであり、会話を早々に切り上げいったん別れたあと相次いで階上のトイレに駆け込んだのであったため論争など始めている余裕はなかったという説が有力である。・・・二人は隣りあって音とにおいを競いあう形になったのである。たまたまその時そのトイレで小便をしていた当該階カルチャーセンターエッセイ教室受講者元会社員七十一歳の証言によれば、二つの個室から代わる代わる「雷のような」破裂音が響いており、傍目にも「競っている」ことがわかる迫力だったという。この競演をおろち史学では〈二十年目の接戦〉と呼んでいる」と三浦センセは書いておられます。まるで戦記物を読むやうな迫力ですなぁ(爆)。

 

ところで三浦センセの新刊『天才児のための論理思考入門』が河出書房新社から発売されました。版元のコピーには「子どもの疑問を通して「考える力」を鍛える20のレッスン。理系思考も身につく!“最良の答え”を導くロジカル・シンキング入門の決定版」とあります。石川はまだ読んでおりませんが、三浦センセ、マジメに児童教育書をお書きになったんでせうかね。芸域が広いなぁ。楽しみでありまふ。この書物については、近いうちに文学金魚のBOOKレビューで書評させていただきますぅ。

 

 

三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第64回) pdf版 ■

 

三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第64回) テキスト版 ■