山際恭子さんのTVドラマ批評『No.079 女くどき飯』をアップしましたぁ。貫地谷しほりさん主演で原作は峰なゆかさんです。峰さんは『アラサーちゃん 無修正』の作者でもあります。最近ヒット作が多いですね。ちょっと露骨だけど、リアリティある若い女性の女心を描くのが上手い作家さんであります。

 

山際さんは、「主人公は孤独を愛してはおらず、女性一般の孤独から抜け出したい幻想に加担する、という形を取っている。それがどんなに通俗で馬鹿馬鹿しく見えたところで、実際にはその設定が功を奏して、ドラマにはリズムが生まれ・・・なおかつ笑いとともに切実な現実感もまた漂う。結局のところ、それが性差というものだ。主人公を女にした瞬間から、「孤独のグルメ」的な価値観は意味を失う。・・・孤高を楽しむ姿などより、キョロキョロして男を探している方が共感できる」と批評しておられます。なるほどねぇ。

 

山際さんはまた、「やはりテレビドラマはリズムだ」とも書いておられます。「音楽でテーマといえば、繰り返し変奏される耳慣れたメロディのことで、リズムのいいテレビドラマにもそれはある。「この菊の御紋が目に入らぬかっ」というようなものだ。わかりきっていても、視聴者はそれを待っている。それがなくては見た気がしない」わけです。こりは不肖・石川にもよーく理解できますぅ。

 

テレビって、なーんとなく見てしまう受動的メディアです。また民放では15分に一回くらいCMが入って現実世界に引き戻される。こりはテレビにとってとても大きな要素で、15分間突っ走らないと続きを見てもらえない。リズムが必要になるわけです。テレビで見慣れたドラマが映画になると、なーんか調子狂っちゃう原因はこういふところにもあるでせうね。

 

そういえば、石川は原作者の峰さんが、「女子の言う「結婚したい」と「死にたい」は同じ意味だと思っていて。女子って「この状況はイヤだ! 逃げた~い!」というときに「結婚したい」か「死にたい」のどちらかにいくんですよ」と話しておられるインタビュー記事を読みました。む~身も蓋もない(爆)。でもだからいい本が書けるんでせうね。

 

 

山際恭子 TVドラマ批評『No.079 女くどき飯』 ■