日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第59回)をアップしましたぁ。三浦センセは今年三月末をもって和洋女子大学を退職され、四月一日から東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学講座)教授に御就任されることになりました。学者としても超一流の証ですね。三浦センセ、おめでたうございます。三浦センセのご出世は、世界中の偏態系作家に夢と勇気を与えるでせうね(爆)。高い知性と社会性、それに自己の表現に対する確信があれば、世の中怖いものナシなのでありますぅ。

 

今回もおろちパフォーマンス続編ですが、新たに菅瀬慎次・貴美子兄妹といふ新しいお友達が登場します。兄・慎次さんはパフォーマンスに失敗するのですが、その痛切な心の内を綴ったメールが泣かせます(爆)。

 

 おれはだめなやつです。だめなやつだった。だめなやつというしかない。だめなやつはどうしようもない。だめなやつはどこまでいってもだめだ。だめといわれてもだめなものはだめ。いつまでもだめだ。どこまでもだめだ。こうまでもだめだ。こうもだめではきみこにあわせるかおがない。おれはだめにんげんです。おれがだめにんげんであるせいではじをかいてしまったきのどくなきみこにとうていふさわしくないだめなだめなだめなだめな、あにのしかくなどないだめだめだめにんげんですおれは。・・・

 

この記述って、行分けすれば現代詩になりますよ(爆)。三浦センセの小説って、超俗っぽいところもあれば、観念のレベルに飛翔することもあるのです。それがエクリチュール的差異によって表現されていることもしばしばです。三浦センセ、単に個人的偏愛を記述するのぢゃ、パブリックな小説にならないことをよーくご存じです。偏愛はあらゆる面から相対化され、客体化されなければ独立した〝作品〟にはならないのでありますぅ。

 

 

三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第59回) pdf版 ■

 

三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第59回) テキスト版 ■