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 第1回 金魚屋新人賞(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞)を以下の通り発表します。受賞者には記念品と副賞を授けるとともに受賞作は順次、文学金魚に掲載いたします。

 

■ 辻原登奨励小説賞(50音順) 

大野露井「故郷-エル・ポアル-」

小松剛生「切れ端に書く」

三澤楓 「教室のアトピー」

■ 文学金魚奨励賞 

該当作なし

■ 佳作(両賞共通)(50音順) 

今南寛治「パティーナ」

寅間心閑「あと何機」

二瓶拓也「ラスト・フライト」

松本和也「『風』と『結び目』──日・中・韓国際共同制作作品『祝/言』」

 

 佳作のうち他に発表の予定がないものについては、著者の希望に応じて編集部とやりとりさせていただき、その結果として掲載レベルに達したものから発表いたします。

 

 

【概評】

 今回は辻原登奨励小説賞3本、文学金魚奨励小説賞は該当作なし、佳作4本という結果になった。辻原登奨励小説賞の各作品については相当の水準に達しており、第一回として非常に喜ばしい。

 

 文学金魚奨励賞については議論を重ねましたが、残念ながら今回は該当作なしとなった。こちらについてはノンジャンルであるが、辻原登奨励小説賞の3作に匹敵するレベルの詩や評論、小説作品がなかったこと、またノンジャンルの賞を獲得すべく狙いすまされた小説作品としても、特に見るべきものがなかったことが挙げられる。そのレベルに一歩届かない作品については佳作とし、受賞者同様にフォローすることとなった。

 

 各作品の講評については、その掲載の際、作者の言葉と併せて発表する。佳作については、編集部の指摘によって手を入れた点も明確にし、大いに応募者の参考に供したい。

 

 今回の結果を踏まえて、次回の募集要項を多少改変し、より多くの作品にとって参加しやすく、書き手の励みとなる賞を目指す所存である。

文学金魚編集部

* 選考会議議事録を編集部でまとめました。

 

 

 

辻原登奨励小説賞 受賞者略歴

大野露井(Ono Rosei)-「故郷-エル・ポアル-」

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 1983年生まれ、東京都出身。本名ロベルト。国際基督教大学卒業、同大学院博士課程修了。学術博士。日本社会事業大学助教。作品に『Wunderschlank 百奇箪笥』(子羊舎)『結晶舟歌』(紅綴堂)など。

 

 

小松剛生(Komatsu Gouki)-「切れ端に書く」

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 幼少時を神奈川県横浜市にて過ごす。

 平成十三年、神奈川県私立桐光学園中学校に入学。エスカレータ式の学校にて高校三年まで不勉強な日々を送る。十六歳のときに友人に触発され、物語的文章を書く。この頃から漠然と物書きになるという将来目標を掲げる。

 平成十七年、大学受験に失敗。両親にさんざん迷惑をかける。

 平成十八年、青山学院大学文学部日本文学科に入学。

 成り行きのまま三回生のときには体育会ボクシング部にて主将を務める。

 四回生のとき、文豪に憧れて大学を中退。性懲りもなく身内に迷惑をかけ続ける。

 現在、現在、フリーターとして生計を立てながら文章を書いている。

 

 

三澤楓(Misawa Kaede)-「教室のアトピー」

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 1991年に生まれ、埼玉県にて育つ。高校を卒業後、東海大学の文芸創作学科へ入学。「読書が好き」という安易な理由だったが、周りの本気に触発され、自分でも小説を書く内に、“文学”に対する気持ちが強く、明確なものへと変化し始めた。現在は、みやび個別指導学院で教室長を行っている。

 

 

 真摯な作品をお寄せくださった応募者の皆様全員に心から感謝いたします。

 第2回 金魚屋新人賞の応募要項は明日(10/21深夜、10/22日午前0分)発表します。

 金魚屋新人賞関連情報は「編集後記」にも随時掲載されます。お手数ですが文学金魚メニューバーの【編集後記】をクリックしてご確認ください。

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