山際恭子さんのTVドラマ批評 『No.044 ドラえもん』をアップしましたぁ。言わずと知れた国民的アニメで原作は藤子・F・不二雄さんです。文学金魚のコンテンツ掲載日は、連載などを除いて不肖・石川がセットアップして、それを編集委員の皆さんが見られるようにしています。めったに掲載順を変えて欲しいといふリクエストは来ないのですが、昨日、金魚さん(齋藤都代表)から、『明日はドラえもん』といふショートメールが届きました。金魚さん、ちゃんと文学金魚、読んでるのねぇ。当たり前か(爆)。で、なぜドラえもんなのかはわかりませんが、石川は金魚さんのオーダーに粛々と従うのでありますぅ。
ほんで今回の山際さんの批評も冴えています。『成長しないからこそ、「ドラえもん」はいつまでも続く。・・・子供は成長するものだ、しなくてはならないという掟を内に包含し、しかしのび太はその掟を破り、ドラえもんの期待を裏切り続ける。それこそが子供にとっての夢なのだ。誰も本当は成長なんかしたくはない。が、しようという努力、するのだという振りはしなくてはならない。・・・保護する者・・・もまた、成長させようという建前はありながら、甘やかしつつ永遠の楽しい時をともに過ごす。それこそが夢だ。誰にとっても永遠の夢は、テレビマンガの中でぐらい実現したっていい』と書いておられます。そのとおりだなぁ。
考えてみると不肖・石川も、自分でもびっくらするやうな年齢になっております。そんでぢっと手を見ながら、『おかしいなぁ、この年齢だと、もっと大人になってるはずなんだけどなぁ』とか呟いているのであります。年を取って初めてわかることは、人間は年を取っても、それほど内面が成熟するわけではないといふことですね。ほんだから、ときどきテレビで流れている映画版ドラえもんを見て、泣いたりしちゃうのかしら(爆)。『とってもだいすきドラえもん~』なのでしたぁ。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『No.043 ドラえもん』 ■