山際恭子さんのTVバラエティ批評『No.034 テラスハウス』をアップしましたぁ。フジテレビさんで放送されている人気リアリティバラエティです。ドキュメンタリーなのかシナリオのあるドラマなのか、曖昧なところがリアリティバラエティのポイントのようです。この手の番組、アメリカではけっこう放送されていますが、日本ではあんまり例がないですね。本格的な番組は『テラスハウス』が初めてかもしれません。
ほんで山際さんは『「あいのり」同様にヤラセだとか何だとか言われるわけだが、それはもしかすると、テレビなるものへの幻想が生む噂かもしれない。ヤラセなんて面倒臭くて、労力やコストのかかることは、できるだけしたくないのが現場というものだ。・・・あ・うんの呼吸でドラマチックなことを起こしてくれるのがカンのいい出演者というものだ』、『フツーに暮らしてくれと言われても、外からの視線があるとき、私たちは誰も多かれ少なかれ役者だ。感じの良すぎる人たちが、こぎれいに暮らしている時点で、それはドラマなのである』と書いておられます。
このあたりが『テラスハウス』のやうな形式のリアリティバラエティが受ける理由でせうねぇ。またキッチンやバス・トイレなどは共同で、部屋だけが独立しているテラスハウス形式の賃貸住宅がけっこう増えているやうです。昔風の言い方だと寮ですが、テラスハウスと呼ぶとなにやらハイカラ(爆)な感じがしまふ。経済的に余裕がない若者が増えているだけでなく、人との結び付きを求める方が増えているのもブームの一因かもしれません。テレビは社会の鏡ですなぁ。実際のテラスハウスは、テレビほどスマートなものではなひと思いますが。
■ 山際恭子 TVバラエティ批評『 No.034 テラスハウス』 ■