日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第35回)をアップしましたぁ。今月はちょいと小説系のコンテンツが増えております。文芸誌メディアはどこでもそうですが、やっぱ作品が華です。メディアの大きな役割の一つに、作家のペースメーカーになることがあります。でもそれだけでは面白くない。それはそれとして、批評コンテンツによってジャーナルを創り出して文学界を活性していくこともメディアは考えなければなりません。
文学金魚では、やうやく本格的文芸批評を掲載し始めました。でも文芸批評って、けっこうハードルが高いんですよ。詩は専門家にしか理解できないところがあります。そのため詩の評論は限られた専門家間で読まれる、学術論文のやうになってしまふ傾向がある。どの評論が優れているのか一般読者にはわかりにくいんですね。しかし文芸批評は多くの読者に開かれています。一家言ある小説読者に見守られた状態で批評しなければなりません。まだまだ文学金魚の文芸批評陣は少ないですが、これから増やしていきたいと思いますぅ。
ほんで今回の『偏態パズル』は蔦崎公一さんの、『「潜在的食ワサレ体質期」から「真正食ワサレ体質期」への脱却の瞬間』であります。蔦崎さん、こんな責め苦といふか、修行をなさっていたのですねぇ。しかも怪尻ゾロぢゃないのに(涙)。ほんでほんで、食べたら出るんだから、もしかしたら出たものを食べてもいいんぢゃないかと思いはじめてしまふやうな展開です(爆)。でもま、このやうな修行を経て蔦崎さんは〝超倫理的境地〟にたどり着くやうですぅ。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第35回) pdf版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第35回) テキスト版 ■