金井純さんの BOOK レビュー 『絵のある本のはなし』 『 No.006 『あなたは星の子』 シュナイダー夫妻著』 をアップしましたぁ。初版は 1968 年でアポロ 11 号の月面着陸まで一年です。掲載されている絵はファンタジー系といふより、日常の中に非日常を感じさせるタッチです。金井さんが 『 「あなたは星の子」 にはもちろん、宗教臭はまったくない。ただ、1968 年当時の宇宙科学をもとに、子供らに宇宙への関心と、それによって地上での自分の生活を再定義してみよ、言っているだけだ』 と書いておられるとおりです。
不肖・石川、このところNHKさんのコズミックフロントなどの再放送を見ていますが、話しがあまりに壮大で、ちょっと気持ち悪くなってしまふところがあります (爆)。一神教の神概念であるかどうかは別として、確かに宇宙生成にはある原理があるやうです。しかもブラックホールと素粒子の構造に共通点があるらしひといふから驚きます。〝神は細部に宿りたまう〟 という格言は的外れではなかったわけですね。物理学者や数学者にはちょい変わった方が多いですが、そーだろーな~。こんな壮大で浮世離れしたことを何年も考え続けていれば、精神が地面から3センチほど浮き上がるのは当然だと思います (爆)。
でも石川が感じた恐怖は、生活雑事から生じる大人のものかもしれません。金井さんは 『子供向けの本に絵が多く、・・・たいていはカラフルに彩られているのは、・・・この地上の豊かさをまずは教えようとするからである。なぜなら子供というのも、その豊かさの一部にほかならないからだ』、『子供が成長するということは文字通り、視点が地上から高いところに上がってくることだ。・・・それは幼い子供に仲間を与えると同時に、大人の視線を地上の豊かさに戻す』 と書いておられます。石川は自分ではまだまだ子供っぽいと思っていますが、もっと良質の子供の精神に戻らなければなりませんねぇ。ささやかな身の回りの豊かさを忘れてしまひがちな今日この頃なのでありましたぁ。
■ 金井純 BOOK レビュー 『絵のある本のはなし』 『 No.006 『あなたは星の子』 シュナイダー夫妻著』 ■