金井純さんの 『親御さんのための読書講座』 『No.024 生きもののおきて』 をアップしましたぁ。『生きもののおきて』 は動物写真家、岩合光昭さんのフォトエッセイ集です。動物写真家の方って別に人嫌いぢゃないんでしょうけど、独特の 〝人間社会、あえて外れてみました感〟 を漂わせていらっしゃいますねぇ。元祖・動物ライター、畑正憲さんの時代からそうかな。でも人間世界を外れて生きていけるといふことは、もんのすごくバイタリティに満ちた、優秀な方たちでもあるわけです。
岩合さんは 『キリンについても、クレーン車を持っていって、その目の高さで TV 番組を作ってみたい』 と書いておられます。これって大事なことですね。慣れ親しんでる環境を変え、別の環境に同化して視点を変えてみると、何かがわかってくることがあります。岩合さんの場合、人間が持っていない、あるいは見落としている何かを感覚し、伝えきれない何ごとかを写真撮影されているわけです。アフリカのサバンナなんかで何時間もシャッターチャンスを待ってじっとしていたら、どこか感覚的に現地の動物化してきますよね。
ほんで岩合さんは NHK BS で 『岩合光昭の世界ネコ歩き』 という番組も作っておられます。不肖・石川、かなりの頻度でこの番組をじーっと見ています。石川はネコを見るとかまってやらなければならない衝動に駆られるのです。で、外でネコと目が合うと、しばらく後を追跡する可能性が 30 パーセントくらいあります。しかし追跡しきれたことがないんだなぁ。岩合さんの番組は石川の願いをかなえてくださいました。やっぱ飼い猫より野良猫の方が面白いです。ネコ追跡は、立ち止まったネコと一緒に立ち止まるのが最高に心地よいです。ん~説明しにくいので番組を見てくださいっ (爆)。
■ 金井純 『親御さんのための読書講座』 『No.024 生きもののおきて』 ■