小原眞紀子さんの文芸誌時評 『 No.004 小説 TRIPPER 2013 年秋号』 をアップしましたぁ。辻原登さんの新連載 『東大で文学を学ぶー - ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ』 を取り上げておられます。不肖・石川は既刊の 『東京大学で世界文学を学ぶ』 を読ませていただきましたが、実践的な講義ですね。作家が小説作品のどの部分に注目しているのかよくわかります。作家を目指す方はぜひお読みください。
辻原さんは芥川賞作家ですが、芥川賞は純文学作家の新人賞です。もう少し正確にいうと、文芸誌などで新人賞を受賞してデビューした作家の中から、さらに優秀な作家に与えられる新人賞です。ただ統計を取れば明らかですが、芥川賞作家で 10 年後でも第一線で活躍なさっている作家は意外なほど少ない。辻原さんはその数少ない作家の一人です。純文学からエンターテイメント系の作品までお書きになります。小説界で辻原さんがマルチに活躍できる背景には、文学の世界でもっと面白い試みをしたい、文学の世界をもっと面白くしたいという、ほとんど快楽原理に近い氏の欲望があるようです。
金魚屋プレスでは 『辻原登奨励小説賞』 と 『文学金魚奨励賞』 を創設しました。新人賞応募要項には主宰メディアの編集方針やヴィションが反映されています。金魚屋プレスの編集方針やヴィションは 『金魚屋新人賞 応募要項』 と文学金魚掲載コンテンツをお読みになり、応募者の皆さん各自でご判断ください。また厳正に公平を期するために 『応募要項』 への個別のお問い合わせには回答できません。どうしても 『要項』 を追加・修正しなくてはならないときは、ブログやツイッターでご報告の上 『応募要項』 ページを改訂させていただきます。
■ 小原眞紀子 文芸誌時評 『 No.004 小説 TRIPPER 2013 年秋号』 ■