外賀伊織さんの連載恋愛小説 『ぐるぐる』 (第 02 回) をアップしましたぁ。ご本人のスケジューリングよりだいぶ遅れていますけど、外賀さん、快調に飛ばしておられます。もうすぐ脱稿じゃないかな。『一日何枚書くんですか?』 とお聞きしたら、『うんと頑張って 10 枚かなぁ。それ以上は書けませんね』 といふお答えでした。ん~まあそんなものぢゃないでしょうか。毎日たっぷり時間が取れるとは限りませんから、150 枚くらいの小説で、1 ヶ月弱ってところかもしれません。
どんな業界にもノウハウがあって、エンターテイメント系の大衆文学では、月産300枚くらい書かないと仕事したことにならないと思います。でも原則として同じ主題や文体を使い回して仕事をしない純文学作家の場合、月産 100 ~ 200 枚くらいがマックスの数字だと思います。ま、そんなに書いて、なおかつ全部雑誌等に掲載してもらえる純文学作家さんって、ほとんどいませんけど。でも筆力の一つの目安でしょうね。
不肖・石川、金魚屋の著者さんたちに、あー書け、ほら書け、もっと書けぃっ!と言いまくっていて、とぉっても不評なんですが (笑)、もちろん書けばいいってもんぢゃありませぬ~。文学業界に限らず、現代では 〝オレがオレが〟 〝わたしがわたしが〟 の自己主張の強い創作者さんが増えています。それはいっこうにかまわないし、むしろ大歓迎です。
でも自己主張するなら、ちゃんと自分で戦略を立てなきゃダメです。作品の何が売りで、どんな特徴があるのか、そしてどんな道筋で世の中にアピールしていくつもりなのか、プレゼンテーションできるくらいぢゃないとねっ。座布団敷いてメディアからお声が掛かるのを待ってちゃダメです。メディアだって何が売れるのか、わかんないんだから (笑)。自己主張の時代は、セルフプロデュースの時代でもあると思うわけですぅ。
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■ 外賀伊織 連載恋愛小説 『ぐるぐる』 (第 02 回) テキスト版 ■