三浦俊彦さんの連載小説 『偏態パズル』 (第21回) をアップしましたぁ。日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの新原稿ですよ~。今回は力作であります。原稿用紙 40 枚です。すごいですぅ~。前回の最後の方に登場した橘菜緒海さんが、今回の主役的登場人物です。この菜緒海さん、連載第2回の金妙塾大蛇問答に登場する、『だからナオミちゃんと一緒にトイレに入るのいやなのよ』のナオミちゃんだそうです。パズルはどんどん複雑化しつつ統合されていきますねぇ。ナオミちゃん、大きく立派になられました、はい。
そんで思想・感性的確信をお持ちの三浦さんは金魚屋にとって大切な作家さんです。ぶっちゃけ三浦さんの 『偏態パズル』 は、普通の文芸誌なら掲載を躊躇される可能性が高いと思います。しかし金魚屋では大いに Welcome です。三浦さんのような作家さんはどこにもいらっしゃいません。それに絶妙なバランス感覚をお持ちです。危うい主題で書いておられますが、三浦さんは決して一線を踏み外さないだろうという信頼感・安心感があります。
作家は自分が持っているものを全部使って、なおかつ社会的コードを守る必要があります。自己の知性・感性を総動員して、それを 〝商品〟 として流通するクオリティに高める必要があるということです。金魚屋インタビューでミッキー吉野さんがおっしゃっていたように、出し惜しみは絶対にできない。まず全部さらけ出して、さらに新しいものを生み出していかなければなりません。
基本、他人は自己に対してなんの興味も持っていません。他者を振り向かせたいのなら、自分には明確な特色が、力があることをはっきりと形にしなければならない。唯一無二である特殊作家は最大限の賞賛の言葉の一つです。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』 (第21回) pdf版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』 (第21回) テキスト版 ■