大野露井 (ロベルト) さんの音楽批評 『ONGAKU & BUNGAKU BY KINGYO No.006 DiVa/解剖楽―言葉を楽しむ音』 をアップしましたぁ。DiVa 評第二弾です。大野さんは 『一流のミュージシャンとは言葉をないがしろにしないミュージシャンなのである。その目的は何も、言葉で聴き手を感動させる、というような陳腐なものではない。大切なのは聴き手の意識を音楽と同時に言葉にも惹きつけることである』 と書いておられますが、その通りですねぇ。言葉を大事にするシンガーソングライターやバンドの方が、音楽業界で長く活動されているように思います。
アーチストのファンになる人たちは、圧倒的に同世代からちょっと下の層が多いと思います。アーチストもファンも当たり前ですが年を取っていく。スターであるアーチストが浮世離れした生活を送っていると、多くの場合、ファンは離れていくように思います。ファンの方は就職して結婚して、子供ができてという人生を歩んでいくのに、アーチストが 『満員電車ってなに?』 ではマズイわけです。またアーチストがファンと一緒に年齢を重ねていくためには、言葉によるメッセージが次第に重要になっていくと思います。
そんで露井さんは、子供の頃に 『北風小僧の寒太郎』 を聴いておられたようですね。それで思い出しましたが、石川の住んでる町には、冬になると 『北風小僧の寒太郎』 をスピーカーで流しながら灯油売りがやってくるんです。すぐに北風=寒いの連想かぁと気づいたんですが、ある日 『月の沙漠』 が聞こえてきた。別の灯油売り業者さんでしたが、ん?と考えて、ラクダ→中東→石油かぁと思ったら全身脱力しました。露井さんは 『北風小僧の寒太郎』 にノスタルジアを覚えられるようですが、不肖・石川の中では灯油売りのテーマ曲でありますぅ (笑)。
■ 大野露井 音楽批評 『ONGAKU & BUNGAKU BY KINGYO No.006 DiVa/解剖楽―言葉を楽しむ音』 ■