外賀伊織さんの新連載小説 『ぐるぐる』 (第 01 回) をアップしましたぁ。『多摩川左岸』 に続く連載 2 本目であります。見かけによらず勤勉なお方でして、石川の元にはもう 3 回分くらいの原稿が届いております。『締め切り間際にジタバタするのはイヤですからねぇ。それに小説は文字数が多いけど、一つの作品で書けるテーマはやっぱ一つきりですから、これを書こうと思ったら、早いとこ仕上げちゃいたいんです』 と外賀さん。たま~に、とぉってもまっとうなことをおっしゃる方でもあります (笑)。
そんで今回は若い女性が主人公です。『若い女性の生態知ってるんですか?』 とお聞きしたら 『んにゃ、知るわけないでしょ』、『それで小説書けるものなんですか?』 といふ石川の質問には 『書けますよ。あらゆる小説の登場人物は絶対的に特殊で普遍的なんです。だからこんな人いるのかなぁなんて考える必要はまったくありません』 とのお答えでした。まあそのとおりでしょうね。実際にはテレビなんかで見るティピカルな若者の方が、圧倒的少数かもしれません (笑)。
今の進行状況だと、懸案の外賀さんの連作詩篇は 9 ~ 10 月頃からの連載開始になりそうです。どんなに頑張っても詩しか書けない、小説しか書けない作家はいらっしゃいます。昔々大江健三郎さんが 『詩人から小説家になった作家はいるけど、本当の意味で優れた作品を書いた作家はいないのではないか』 とおっしゃっていました (逆も真なりであります)。そうなるのは、詩や小説からなし崩し的に他ジャンルに進出していくからでしょうね。総合文学を掲げる文学金魚では、理論的にも実践的にもこのジンクスを打ち破りたいです。意外と知的だったりする外賀さん、期待しておりますですぅ (笑)。
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■ 外賀伊織 新連載小説 『ぐるぐる』 (第 01 回) テキスト版■