山本俊則さんの連載美術展時評 『No.027 国宝 大神社展』 をアップしましたぁ。不肖・石川は知らなかったですが、『大神社展』 といふ、すんごいタイトルの展覧会が開催されていたんですねぇ。20 年に一度行われる伊勢神宮の式年遷宮 (しきねんせんぐう) に合わせて、日本各地の神社さんが保有している神宝を、ひとところに集めて展示する展覧会のようです。
江戸時代までの日本人の心性や思想の基盤になっていたのは、神道、仏教、儒教の 3 つであります。その影響は現在も根強いですが、それについて考えてみる機会はなかなかありませんよねぇ。不肖・石川、山本さんのコンテンツを読んで、なんとなく神道理解の糸口がつかめたような気がします。神道の神様は、普遍・不変かつ不可視なのですね。唯一絶対不可侵の至高性であるという面ではイスラームの神様にちょっと似ていますが、神の言葉を媒介する預言者は神道にはいません。神官はただひたすら祈りを捧げる存在です。
展覧会に展示された 〝物〟 からなにかの本質を理解していこうとする山本さんの姿勢は面白いです。ご本人は 『こういう時評やってなかったら、美術展カタログを隅から隅まで読むなんてこと、僕もしませんよ。単行本一冊くらいの文字量があるんじゃないかな。大変だぁ』 とおっしゃっていましたが、まあそう言わずに (笑)。山本さんのコンテンツ、視覚的に華やかなだけぢゃなく、内容も面白いので、どんどん書いてくださいっ!。
■ 山本俊則 連載美術展時評 『No.027 国宝 大神社展』 ■