星隆弘さんの 『Ongaku & Bungaku by Kingyo No.004 より添うことばの条件-『春に』by泉まくら』 をアップしましたぁ。不肖・石川、オジサン世代なので、当然、泉まくらさんを存じあげませんでした。すいません。ラップにも詳しくないのですが、日本のラッパーさんたちはマジメだなぁといふ印象があります。かなりメッセージ性が強い。アメリカにも社会派ラッパーはいるんですが、日本のラッパーさんたちの方が言葉の意味伝達性を重視していると思います。
そんで石川も泉さんの 『春に』 を聴いてみました。音楽的な朗読として聴くこともできるなぁと思いました。楽曲は、いったんメロディが耳にしみついてしまうと音と歌詞を区分するのがすごく難しくなりますが、泉さんの楽曲は、歌詞だけ読んでも秀逸だと思います。今書かれているたいていの詩人さんたちの作品よりも質は高いと思います。
詩を含めて文学の世界は低調ですが、その理由に優秀な人材が文学に魅力を感じなくなったことがあると思います。マンガ、アニメ、音楽などの世界にすぐれた才能が集まっている気配がある。かつては詩人が歌詞を書くこともあったわけですが、今はシンガーソングライターが、歌詞ではなく詩を書いた方が優れた作品ができるかもしれません。いずれにせよ、音のない詩の読者が消滅しつつある現在では、詩が詩人たちの独占場でなくなっているのは確かだと思います。
■ 星隆弘 『Ongaku & Bungaku by Kingyo No.004 より添うことばの条件-『春に』by泉まくら』 ■