岡野隆さんの 『No.011 月刊俳句界 2012年11月号』 をアップしましたぁ。『俳句界』さんの内容に沿った時評とはいえ、岡野さん、やっと俳句界の主流である結社を取り上げてくださいましたね。俳句界で結社が果たしている役割は大きいです。いろいろ問題はあるにせよ俳壇の 〝公益〟 は、そのほとんどが結社のお金と労働力で支えられています。
ただ 『外から見ている限り、結社も同人誌もやっていることはあまり変わらない』 という岡野さんの批評は、同人誌をやっておられる俳人の皆さんの反発を招きそうですね (笑)。でも俳句同人誌は明らかに結社的特徴を持っています。物事を大局的に見るか、小さな差異を大きく評価するのかは、人それぞれの考え方によります。しかし不肖・石川は、やっぱ俳句同人誌と自由詩・小説界のそれは質的に違うと思います。
結社的要素、あるいは結社そのものは、恐らく今後も俳句界からなくならないと思います。結社を世界の全てと考えてその中に浸りきるのも、結社を仮想敵と捉えて戦うのもあんまり意味がないだろうなぁ。俳句からなぜ結社的要素が消え去らないのかを考えた方が稔り多いと思います。もちろん結社や同人誌など眼中になく、完全な孤立の中で作品を書き続けられる方には関係のないお話ですが。
■ 岡野隆 『No.011 月刊俳句界 2012年11月号』 ■