今日から岩見那津子さんの新連載演劇批評 『岩見那津子のたのしい演劇レビュー』を開始します。初回は 『はじめに』 と 『No.001 ゴドーは待たれながら (ナイロン100℃) 』 の 2 本アップです。これで演劇批評は岩見さんと星隆弘さんのお二人体制になります。岩見さんの演劇批評タイトルを 『岩見那津子のたのしい演劇レビュー』 にさせていただいたので、それに合わせて星さんの演劇批評のタイトルも 『星隆弘の難しい演劇批評』 に変更させていただきました。石川が考えたわけぢゃありませんが、いかにも文学金魚っぽいタイトルになりましたね (笑)。
岩見さんは演劇レビューのコンセプトとして、野田秀樹さんの 『がりがらせる心』 を引用されています。先頃お亡くなりになった中村勘九郎 (18代勘三郎) さんの 〝面白がり、面白がらせる心〟 が野田さんの言う 『がりがらせる心』 だそうです。確かにそうですね。演劇には映画などと違ったスリリングな楽しさがあります。岩見さんのレビューは、そのナマモノとしての演劇の楽しさを伝えることを主眼としています。ご自身でお書きになっているように、『演者と観客がその場にいるときにだけ生まれ、離れれば消えてしまう演劇、またそのときの劇場の空気のようなもの』 を言葉で残すための試みです。
それは第一回レビュー 『No.001 ゴドーは待たれながら (ナイロン100℃) 』 をお読みいただければよくわかるのではないかと思います。ケラリーノ・サンドロヴィッチさん主宰の劇団ナイロン100℃の、大倉孝二さんの一人舞台です。石川は実際の舞台を見ていないのですが、俳優の息遣いや演出の細部が目に見えてくるようなレビューだと思います。岩見さんのレビューは演劇の息遣いを伝える批評として、星さんの演劇評は理論にも突っ込んだ批評として、それぞれお楽しみいただければと思います。
■ 岩見那津子 新連載演劇批評 『岩見那津子のたのしい演劇レビュー』 『はじめに』 ■
■ 岩見那津子 新連載演劇批評 『岩見那津子のたのしい演劇レビュー』 『No.001 ゴドーは待たれながら (ナイロン100℃) 』 ■