三浦俊彦さんの連載小説 『偏態パズル』(第13回) をアップしましたぁ。変態、いや偏態の偉い先生、三浦俊彦さんの新作ですよ~。最近、不肖・石川は三浦さんの作品を読むたびに、3 回くらいはまぢ声をあげて爆笑しております。ほぼ確実に大笑いできる小説って三浦さんのくらいぢゃないかなぁ。しかもユーモア小説ぢゃないのに。ちっちゃい子供たちに向かって、いきなり 『うんこ!』 って叫ぶと、みんなゲラゲラ笑い始めますが、んちには人を幸せにするなにかがあるのかもです。
そんで冒頭に、格調高い文芸誌がAV監督さんにエセーを依頼して、その中に不適切表現があったとかで、編集長が、担当編集者を通してAV監督さんに書き直しを命じたといふお話が書いてあります。この箇所については、うふふふぅ~とおとなしめに笑ひました。ホントにありそうなお話なんですもの。だっから純文学誌の力が落ちるんだとは申しませんが、つんまんないコードだねぇとは思います。作家も編集者も冒険しなければ、紙の上の染みに過ぎない文学なんてつまらんですよ。
そんで 『偏態パズル』、ちょいインタラクティブな要素が加わって、ますますスリリングな様相を呈してきました。文学金魚は 『ソドム120日』 でも 『悪徳の栄え』 でも掲載OKであります。マルキ・ド・サドの作品をポルノだと考えておられる方は多いと思いますが、重要な箇所はほとんど哲学的対話です。プラトン 『対話篇』 のパロディですね。『偏態パズル』 がサド的になるかどうかはわかりませんが、どんなに危うい描写であらうと、三浦センセが文筆家の本質的コードを踏み外すわけがないことは確実でありますぅ。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第13回) PDF版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第13回) テキスト版 ■