金井純さんの 『親御さんのための読書講座・中学受験篇』 『No.009 ルーシー・モンゴメリー『赤毛のアン』』 をアップしましたぁ。中学受験に 『赤毛のアン』 が出題されるんですねぇ。びっくりです。不肖・石川も、幼少のみぎりに読んだことがあるやうな。すんごく長い物語ですから、多分、ダイジェスト版だったと思いますけど。
もう大昔のかすかな記憶なんですが、『赤毛のアン』 って、なんとなくもの悲しい物語だったように思います。ちっちゃい女の子が必死になって大人のご機嫌をとって、居場所をさがして、居着いて、大人になっていく。それを大人たちが受け入れて、その上、大人になったアンがイニシアチブを取っていくのを、すんなり認めていくような。子供は成長して、大人は老いていくんだなぁということを感じさせる物語だったような気がします。
そういうすんなりとした世代交代って、現代ではあまりあり得ないのかもしれません。金井さんは、『赤毛のアン』 は 『成長物語というより、立身出世物語』 だと書いておられますが、大人になったアンは教師になるんですよね。どうしても、教師が立身出世の時代かぁと考えてしまいますね。いろんな意味で、今となってはノスタルジーを感じさせる物語であります。
■ 金井純 『親御さんのための読書講座・中学受験篇』 『No.009 ルーシー・モンゴメリー『赤毛のアン』』■