田山了一さんのTVバラエティ批評 『No.014 鶴瓶のスジナシ』 をアップしましたぁ。いつから始まったのか記憶にありませんが、けっこうな長寿番組のやうな気がします。『スジナシ』 は笑福亭鶴瓶さんがゲストとアドリブで芝居をする深夜番組ですが、鶴瓶さんの人柄のせいか、売れっ子や大物俳優が登場してくるのも楽しみの一つであります。
この手の番組はほかにもあって、以前、NHKでイッセー尾形さんが同趣向の番組をされていたと思います。落語家ということもあって、鶴瓶さん版は 〝笑いオチ〟 に持っていくことができますが、イッセーさん版は、どちらかといふと 〝悪夢オチ〟 の色合いが強かったやうな (笑)。田山さんが書いておられるように、俳優さんたちの力量が露わになるスリリングさがたまらない番組だと思います。
芸能人の皆さんは一種のサービス業で、見られているという前提で演技し始めると、ほおっておいてもオチを付けてくださるところがあります (笑)。『スジナシ』 では鶴瓶さんとゲストの方が共犯的に事件を起こし物語を作っていくわけですが、制限時間が迫ってくると、ほとんど本能的に 〝まとめ〟 に入る鮮やかさも見物であります。
そんで金魚屋映画批評の後藤弘毅さんが、修士論文 『学園ホラー映画論―新ジャンルの形成と日本恐怖映画史の変革』 で日本大学芸術学部の湯川賞を受賞されました。おめでとうございますっ!。日芸の湯川賞は、各芸術ジャンルで活躍する多くの優れた人材を輩出しています。後藤さんの才能に形のある評価が与えられて不肖・石川、嬉しいであります。まだお読みになっていない方も、これを機会に後藤さんの映画批評をチェックして楽しんでいただければと思います。
■ 田山了一 TVバラエティ批評 『No.014 鶴瓶のスジナシ』■