山際恭子さんのTVドラマ批評 『No.015 サキ』 をアップしましたぁ。2011年の『美しい隣人』に続く仲間由紀恵さん主演のサイコスリラーです。『美しい隣人』では女性を不幸におとしいれる役柄でしたが、『サキ』では男性を未必の故意によって自殺に追いやるストーリーです。美人女優さんが笑顔なしで迫ってくる姿はこわひですぅ。
そんでこの手のストーリーの場合、落としどころが難しいですねぇ。テレビといふメディアには、かなり強い放送コードと自主規制コードが課せられています。反社会的な思想等を奨励してはいけないというコードもそこに含まれます。サキはいわゆる悪女ですが、まったくの悪女ではなひということをどこかで示さなくてはならないわけです。
これ、なかなか面白いテーマです。最初から悪の主人公を設定すると、最後は善の心を表現しなくてはならなくなる。その逆に善の主人公を設定して、それがなぜか悪の結果に繋がってしまふという展開もアリなわけです。後者の方が放送コードに引っかかりにくいかな。コメディでしたが奈々緒さん主演の『主に泣いてます』などヒントになるかもしれません。うまく活用すれば、放送コードの抜け道になるかもです(笑)。