星隆弘さんの 『演劇批評』 『No.009 『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』 (F / T 12・その4)』 をアップしましたぁ。東京・池袋周辺の劇場で開催された日本最大の舞台芸術フェスティバル 『フェスティバル/トーキョー12』 上演作品の劇評第 4 弾です。今回は元豊島区立朝日中学校の校舎をそのまま再利用したアートスペース 『にしすがも創造舎』 で上演された、マレビトの会 『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』 です。
不肖・石川は舞台を見ていませんが、星さんの劇評を読むと非常に刺激的な作品ですね。『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』 は 『アンティゴネーへの旅の記録』 と 『その上演』 に分かれていて、今回の舞台は 『その上演』 の方です。また演劇カンパニー 『パトリオット劇場』 が福島で 『アンティゴネー』 を上演しており、それが 『アンティゴネーへの旅の記録』 につながっているようです。入れ子状の演劇であるわけです。
もちろん演劇は一回きりのものです。過去の舞台を完全には再現できない。多かれ少なかれ “初演” の記憶の再現になるわけですが、福島での 『アンティゴネー』 を踏まえた 『アンティゴネーへの旅の記録』 は、昨年夏頃から路上などで上演されていたというから驚きです。つまりほとんど誰もこの記憶が重層する作品の全貌を把握していない。でも目の前で劇は上演されている。ここまで来てるのか~と遠い目になるやうな作品でありますぅ。
■ 星隆弘 『演劇批評』 『No.009 『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(F / T 12・その4)』 ■