りょんさんの 『詩誌時評』 『No.005 現代詩手帖 2013年1月号』 をアップしましたぁ。りょんさんが増長するのであまり言いたくないのですが、なぜかりょんさんのコンテンツのアクセス数が多いのであります。ご感想のメールなどもちらほら届いております。『そりゃ乱暴じゃね?』 といった批判も多いわけですが、りょんさんの文章には、反論したくなるようなトゲみたいなものがあるのかもしれません。リアルりょんさんも実に凶暴なお方ですけど (笑)。
で、『現代詩手帖』の新人蘭は、稲川方人さんがやっておられるのですね。不肖・石川も、遠い昔に作品と評論を読んだ記憶があります。詩人ではないので作品の評価は詩人さんたちにおまかせですが、評論はう~んという感じだったなぁ。詩を書くように評論を書いておられるのではないでしょうか。
りょんさんが引用されている評論(エセーかな)も意味不明です。「『文学の特権性』に触れる問題なので簡略に述べるのには躊躇を伴うが」という書き出しでもうアウト。『難しい問題だがあえて簡略化して言えば』という形で、性根を据え、考えをまとめてから批評を書いていただきたい。またいきなり『文学の特権性』と言われても納得する人は少ない。詩の世界以外では通用しない文章だと思います。
不肖・石川は、作家さんの原稿に滅多にダメ出しをしませんが、考えがまとまっていないアトモスフィア(雰囲気)批評は別です。使用する用語を明確に定義して、一貫した論理的展開を持つ文章を書いてくださいとお願いします。散文をナメているから茫漠とした批評になるのです。批評やエセーをお書きになるなら、散文で解決できることはきっちりそこで解決して、作品の表現をさらに先に進めていただきたいと思います。作品と批評・エセーの区分すらできない作家が優れた文学を書けるとは思えません。
■ りょん 『詩誌時評』 『No.005 現代詩手帖 2013年1月号』 ■