星隆弘さんの 『金魚エセー』 『鶴岡真弓 講座レポート』 をアップしましたぁ。金魚屋インタビューに登場していただいた、ケルト文化研究の碩学・鶴岡真弓先生の講座聴講レポートです。不肖・石川が説明するまでもないですが、ケルトはヨーロッパ文化の古層を為す文化です。キリスト教と習合されましたが、その源流は古代にまで遡ることができるのではないかと考えられています。
ケルト文化は正統キリスト教から見れば異端的なところがありますが、各時代の優れた芸術家たちがケルトに強い関心を抱いてきました。ケルトにはキリスト教的世界観を相対化するような視点があるわけです。最近のはやりの言葉で言えば、ポスト・モダンということになるかもしれません。ポスト・モダンは現代思想ですが、その流れはずっと以前からありました。ヨーロッパの優れた芸術家は、ほとんどがポスト・モダン的だったと言ってもいいくらいです。
鶴岡先生のケルト学問は文化の陰と陽を総合的に捉えるものです。星さんのレポート、および鶴岡先生のインタビューをお読みになって、是非、ケルト文化に触れていただければ幸甚でありますぅ。