『安井浩司「俳句と書」展』 開催記念コンテンツをアップしましたぁ。田沼泰彦、山本俊則、岡野隆、鶴山裕司さんの連載 4 本です。みなさんに頑張って原稿を書いていただいていますが、今回のメインはなんといっても岡野隆さんの 『唐門会所蔵作品』 『No.013 未刊句集篇⑥天蓋森林』 ですねぇ。
岡野さんは安井浩司さんの純粋読者の会 (わかりやすくいえばファンクラブのような感じ) である唐門会さん所蔵作品を調査・紹介されています。その中に、大量の未発表句集が含まれています。安井さんはまず膨大な量の俳句を書き下ろし、その中から公刊句集用の作品を選択されているようなのです。しかしその量が尋常ではない。
今回岡野さんが紹介した 『未刊句集 天蓋森林』 は、そのままでも句集として刊行できる量と質を供えているようです。714 句が収録されていて、その内 498 句が未発表のまま破棄されています。公刊句集収録率はわずか 30 パーセントです。これはちょっと驚くべきことですね。
金魚屋ではもちろん安井さんのご了解を得た上で、岡野さんに安井さんの未刊句集を整理・紹介してもらっています。これを読めば、安井さんがいかに尋常な俳人ではないか、あるいは金魚屋がなぜ安井さんに注目しているのかご理解いただけると思います。句集一冊分の量がありますので大変だと思いますが、是非、お読みいただければと思います。
■ 山本俊則 『安井浩司墨書句漫読』『No.013 『漆山まれに降りくるわれならん/藤の実に少しみえたるけさの我』』 ■
■ 岡野隆 『唐門会所蔵作品』『No.013 未刊句集篇⑥天蓋森林』 ■
■ 鶴山裕司『安井浩司初期参加同人誌を読む』『N0.013 『黒』』 ■