山本俊則さんの美術展時評 『No.18 近代洋画の開拓者 高橋由一』 をアップしましたぁ。石川も由一さんの 『鮭』 の絵、教科書で見ましたぁ。言われてみれば印象に残る絵ですねぇ。はっきり記憶しております。見ただけで覚えてしてしまふような絵は、やっぱり名作が多いようであります。
それにしても縦 140 センチもある『鮭』の絵を描くなんて、由一さん、どういふ心づもりだったんでしょ (笑)。それも 1 点だけでなく、少なくとも 3 点はでっかい鮭を描いておられますから、意識的な作画だったんでしょうねぇ。それに作品って面白いなぁと思います。名作が生まれるのに、名所旧跡や綺麗な花なんかが必要なわけでは、必ずしもないようです。そこらにある物でいいわけです。それが由一さんは 『鮭』、前回のセザンヌさんは 『林檎』 だったわけですね。
自分はこう思う、こう感じるということを、あまり書きたくないといふのが最初からの山本さんの美術批評の姿勢です。どういう作家だったか、読者が大ざっぱに把握してくださればいいとお話しされていました。それはちゃんと達成できていると思いますよ。美術館に多くの人が足を運んで、画廊で絵を買ってくださると、山本さんはもっと嬉しいと思いますけど (笑)。
■ 山本俊則 美術展時評 『No.18 近代洋画の開拓者 高橋由一』 ■