露津まりいさんの連載サスペンス小説 『贋作師-フェイク・マスター』(第10回) をアップしましたぁ。文学金魚は小説から文芸誌、詩誌、映画、演劇、美術展、テレビ批評までさまざまなコンテンツを毎日アップしていて華やかでいいのですが、紙媒体のようにパラパラめくって内容を検索できないという弱点もあります。そこで最近、各コンテンツの下に 【次回を読む】【前回を読む】 ボタンを追加し始めました。あるコンテンツに興味を持っていただいた時に、ボタンをクリックするだけで同系列の別コンテンツを閲覧していただけます。
各メディアは一斉に電子書籍閲覧用デバイスやその電子コンテンツ商品を売り出していますが、紙と電子書籍の利便性は一長一短ですね。利用形態によって紙と電子媒体を使い分けることになるのではないかと思います。不肖・石川も、紙と電子媒体両方を購入することがあります。検索などをかけるときは電子媒体が圧倒的に便利です。石川のようなユーザーが増えると、書籍は紙・電子媒体同時発売が当たり前になるのかな。そうなると値段を下げなくてはビジネス的にきついかな。しばらくは業界あげての試行錯誤が続きそうです。
で、露津さんの 『贋作師-フェイク・マスター』 ですが、主人公の雲間さん、贋作作りの深みにはまってだんだん追いつめられていくようです。自分は神様が泥で丁寧に作った人間ではなく、縄を絞って粗雑に作った人間の方だから、人間の贋作なんだといふ彼の言葉は泣かせるなぁ。ホンモノってなんだろうと考え込んでしまひます。物の真贋なら簡単かもしれませんが、人間の真贋判定は難しい。人間心理を読み切って贋作をつかませる贋作師の方が、人間の真贋判定のスペシャリストなのかもしれません。
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