山本俊則さんの美術展時評 『N0.015 古筆手鑑』 をアップしましたぁ。東京丸の内の出光美術館で開催された展覧会のレビューです。古筆といふのは古い墨書のことで、手鑑といふのはそれをアルバムのような台紙に貼って、一冊にしたアンソロジーのようなものです。お手本にすべき書の鏡(鑑)といふ意味があるようです。
安井浩司墨書展関連のコンテンツを読んで、不肖・石川も、多少は書の重要性がわかってきました。科学が進歩したとはいえ、その基本になるものは文字ですものねぇ。文字がなければ人類はこんなに発展しなかったわけです。現実世界には存在しないイメージに言葉をあてはめ、抽象的に捉えなければ、文学はもちろん発明・発見といふものもなかったと思われるわけです。そういう意味で 『古筆手鑑』 は大事な遺産ですね。
で、キレイな図版が多いせいか、山本さんの美術的批評はよく読まれております。ご本人は 『マニアックなコンテンツだから心配だなぁ』 とおっしゃっていますが、マニアックといえば、金魚屋の全コンテンツがそうなわけです。現代では誰もが共通して興味を持っているジャンルって、ほとんどないんぢゃないでしょうか。
山本さんの美術展時評はどんどんお原稿ができあがってきています。現状で2、3本のストックがあります。ですからおおむね週1回程度はアップしていきたいと思いますですぅ。