樂月慎さんの連作小説 『色恋セラピー』 第3回 『楽園の孔雀』 をアップしましたぁ。ちょっとエロチックな大人の小説です。今回は 30 代の派遣社員の仕事をしている女性が主人公であります。
短篇小説は作家の〝生地〟が出やすいと思いますが、樂月さんの場合、幻想的指向とエロティシズム、それにとろけるような抒情性と、抒情とは正反対の、グロテスクとも言えるような残酷さがどっと表現されるようです。過酷な現実を考え詰めるとどこか幻想化し始めますし、現実の衝撃が余りに過酷でも現実は幻想化します。そういった夢うつつの境地に近づいた人間の〝現実〟を、ちょっと残酷なほどの描写で描いていくのが樂月ワールドのだいご味のやうな気がしますです、はい。
樂月さんには離婚した妻と、その再婚相手の男性と連れ子と暮らす、星野ワタルを主人公にした 『檸檬に、キスマーク』 も連載していただいています。こちらも〝いろいろな意味で〟危うい小説です （笑）。是非お読みになってくださいませませ。
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