外賀伊織さんの連載恋愛小説 『多摩川左岸』(第 9 回) をアップしましたぁ。Perfume とレディー・ガガさん大好き作家さんですが、小説が息苦しさを増してきているのに、外賀さんはまだ 『チヨコレイト、デスコっコっコっ』 と Perfume にハモりながら書いているようなのです。ど~しても理解できないので、改めて外賀さんに聞いてみました。
石 「やっぱ小説の世界がだんだん苦しげになってきてるから、バックグラウンドミュージックは明るい曲がいいんですか」
外 「石川く~ん、ちみ、そいうところが理屈っぽいのよ。パリス・ヒルトン語録に 『世界中のカワイイお洋服を着ることはできないんだから、コンビニに行くときでもオシャレしなさい』 ってあるぞ」
石 「へ?」
外 「いや、快楽原理ってことだよ。たとえばどうしてもブランドモノの服着ないと気持ち悪い人っているでしょ。あるいは服はど~でもいいけど、ご飯だけはおいしいものを食べたい人とかね。それと同じで、音楽は僕の快楽原理なの」
石 「じゃ、小説の内容と音楽は関係ないと」
外 「ありませんな。好きな音楽かけてると、僕が気持ちいいのであります」
石 「でも小説の登場人物に感情移入することもあるでしょう。そういうとき、内容とあんまりにもかけ離れた音楽だと、なんだかな~ってことにならないんですか?」
外 「ぜんぜんならないなぁ」
石 「じゃ、気持ちよく悲しい物語を書いているってことですかぁ」
外 「そそ。もう物語は決まっちゃってるからねぇ」
石 「なんだか登場人物が気の毒だなぁ」
外 「そんなことありません。小説の登場人物に人権はないのであります」
石 「あ~、まあそうですけどね」
といふわけで、外賀さんの奇妙な快楽原理の一端が明らかになったのでした。『多摩川左岸』 の主人公は、『コっコっコっ』とかる~く歌い続けている作家さんに、とことん追いつめられていくやうですぅ (笑)。
■ 外賀伊織 連載恋愛小説 『多摩川左岸』(第 9 回)) スライドシェア版 ■
■ 外賀伊織 連載恋愛小説 『多摩川左岸』(第 9 回)テキスト版 ■