三浦俊彦さんの連載小説 『偏態パズル』(第 4 回) をアップしましたぁ。いや凄い、凄いでありますぅ。不肖・石川、小説を読みながら、ひさしぶりに大爆笑してしまひました。ユーモア小説でもなんでもない、むしろ純文学系の作品でこんなに笑ったのは久しぶりです。三浦さんの連載に期待大であります。
そんで実に不思議な小説ですねぇ。以前、三浦さんの小説は自由詩に近いんぢゃないかって書きましたが、一般的小説セオリーにはまらず、独自のエクリチュールを展開なさっているといふ意味では詩的といっていい作品だと思います。でもま、小説的な設定もないことはないわけでして。
ここ 2 回分の小説の主人公・袖村さんは、漱石先生の 『我が輩は猫である』 の 『猫』 のやうな存在ですねぇ。内面は肥大化していて徹底分析が大好きですが、観察者であります。で、現実の他者と交流するとしても、同性あるいは同類の男性だけ。女性が観察対象だと、彼はまったく存在しなひかのようです。
こういうの、面白いなぁ。現実のある側面を多角的に分析して、その焦点に何が見えてくるのか、それを解くためのパズルのようであります。これぞプロ変態、あ、間違えた、プロ偏態でありますぅ。
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