星隆弘さんの演劇批評 『 No.007 岡崎芸術座『隣人ジミーの不在』(フェスティバル/トーキョー 12・その2)』 をアップしましたぁ。現在池袋を拠点に開催されている日本最大の舞台芸術フェスティバル 『フェスティバル/トーキョー 12』 の連続批評第 2 弾です。
星さんが書いておられるように、『隣人ジミーの不在』 という演劇のテーマは、『タイトルの通り 「隣」 にあると思われるが、しかし不在する 「隣」 への問題意識は、跳ね返って 「私=自分の不確定 」を問い返す』 もののようです。哲学的ともいえるテーマですが、それが哲学にはならないのが演劇のだいご味のようです。
詳しくは劇評を読んでいただければと思いますが、意欲的な演劇のようです。『隣人ジミーの不在 』では 『隣』=世界が、自己の実存的な主観に過ぎないということが徹底して具体化=舞台化されているようなのです。星さんは 『「隣」という「現在」の認識は、我々が夢見がちな統一的な劇世界の彼方に保留されている。しかし、そのような劇世界を認めてしまっていいのか』 と書いておられますが、『隣人ジミーの不在』 の終わり方にかなりのショックを受けられたようです。その意味で優れた作品ではないのでしょうか。
『フェスティバル/トーキョー 12』は11月25日まで開催されています。ご興味のある方は公式HPをチェックして足をお運びください。
■ 星隆弘 演劇批評 『 No.007 岡崎芸術座『隣人ジミーの不在』(フェスティバル/トーキョー 12・その2)』 ■