後藤弘毅さんの連載映画批評 『 映画の表現型 - あるいは映画批評の冒険 - 『 No.017 『白夜』―「オブジェ」 と 「ロマンス」の狭間で 』 をアップしましたぁ。今月 10 月 27 日から、渋谷のユーロスペースでリバイバル上映されるロベール・ブレッソン監督の 1971 年制作映画 『白夜』 の批評であります。
不肖・石川もブレッソン監督の作品を数本見ていますが、『白夜』といふ映画のタイトルは初めて聞きました。それもそのはず(いやっ勉強不足かな)で、『白夜』はブレッソン監督の幻の名作と言われているようです。それが 41 年ぶりに日本の映画館で上演されるんですねぇ。
最近、ロシア文学が秘かなブームのようで、文芸批評家の山城むつみさんが『ドストエフスキー』という大著を出しておられます。中村百葉訳、辻原登・山城むつみさん編で、トルストイの『コザック ハジ・ムラート』も出版されました。もしかすると、ロシア文学の混沌としていて、それでいてパワフルな力が、今の時代に訴えかけるものを持っているのかもしれません。
ただし後藤さんによると、ブレッソン監督の『白夜』は、ドストエフスキーの小説を原作としていますが、ブレッソン監督独自の映像作品に仕上がっているようです。ま、正直言いまして、後藤さんのコンテンツを読ませていただくと、そうとうに難解な映画のやうであります (笑)。ん~石川のような単純な人間に理解できるでしょうかねぇ。
しかし 『白夜』 は41年ぶりに映画館で見ることのできる玉手箱のような映画であります。『おおっブレッソンっ!』 『なんとブレッソン的』 とか言いながら映画を楽しむのもいいと思いますですぅ。
■ 後藤弘毅 連載映画批評 『 映画の表現型 - あるいは映画批評の冒険 - 『 No.017 『白夜』―「オブジェ」 と 「ロマンス」の狭間で 』 ■