谷輪洋一さんの文芸誌時評 『 No.004 papyrus 2012 年 10 月号 』 をアップしましたぁ。アコースティックデュオ 『羊毛とおはな』 を題材にした、小貫信昭さんの音楽エセーを取り上げておられます。『羊毛とおはな』、いいですよねぇ。癒し系の音なんですけど、なんともいえない 『痛み』 を表現するのがとっても上手なグループです。Youtube でも動画がアップされていますので、知らない方は今すぐちぇきらっ!。
そんでまぁ、ミュージシャンの方って、おっそろしく真面目になりましたよねぇ。テレビでミュージシャンを呼んで本音を聞き出す番組を見てると、まじめかっ!と突っ込みたくなるくらい音楽に打ち込んでいらっしゃいます。もちろん、すんごく好感を抱くわけですが、時代は変わったなぁという感じもしますです。
60年代のライブ映像を見てると、凶暴そうな顔のミュージシャンが出てきて、いきなり 『まりわなぁ!』 と叫んだり、『スモーク・ジョイント・フォー・ミィ』 と言い残してステージを去っていったりします。今のミュージシャンは、ステージに上がると 『環境問題っ!』 と叫んだりするイメージであります (笑)。あ、もちろんいいことなんですが。
それに今のミュージシャンは昔より歌詞に神経を使うようになってますね。明らかに現代詩なんかを参考にしてるんだろうなと感じるミュージシャンも多いです。一昔前の詩人さんたちの言葉遊びは、今ではもう一般化してるってことでしょうね。
文学金魚では、自由詩のコンテンツに頭を悩ましていまして、理由はアドバイザーの詩人さんたちが働いてくれないせいですが (笑)、彼らが言うように、今の詩の状況がよぅわからんというのも確かなようです。自由詩っておっそろしく低調になってるんですね。簡単に言えば、中心になっている思想もなければ力のある詩人もいないってことであります。
そうは言っても、文学総合主義と原理主義を掲げる以上、文学金魚ではなんとか自由詩のコンテンツを増やしたい。できれば『金魚詩壇』なんか作ってみたひぃ~。でも現状では、ど~も今いる詩人さんたちの仕事だけでは物足りない感じです。ミュージシャンの方の詩の方が刺激的かも。なんかその方向で新しいコンテンツを作りたいですぅ。
■谷輪洋一 文芸誌時評 『 No.004 papyrus 2012 年 10 月号 』■