山際恭子さんの連載 TV バラエティ批評 『 No.004 ためしてガッテン 』 をアップしましたぁ。『 ためしてガッテン 』、石川もときどきテレビで見ます。楽しみにしてチャンネルを合わせる番組ではなく、テレビをつけて映っていたら、そのまんまなんとなく最後まで見ちゃう番組の一つです。で、それなり~に情報が頭に入ってくる (笑)。テレビ番組らしひ番組であります。
でまあ、『 ためしてガッテン 』 って、内容はもちろん、絵も特徴ある番組ですよねぇ。立川志の輔さんがメイン司会なわけですが、なんか肩の力が抜けてる。『 ためしてガッテン 』 のセットって、イマドキの番組にしてはチープだと思いませんかぁ。人体模型で説明するときなんて、当然、CG 使うでしょって思うけど、ハリボテの紙細工だったりするんですよねぇ。そこがまたよかったりして。
で、山際さんがおっしゃるように、『 ためしてガッテン 』 は公共放送 NHK の番組だから、関連本を NHK 出版で作って売ろうという以外に、強力なスポンサーの影が見え隠れしないところがまたいいですよね。テレビの前面に出ているタレントは目立ちますが、どの世界でもお金を出してくれるスポンサーが一番強いのであります。出版の世界もそうなってるかな。今では作家より出版社の力の方が強い感じがします (笑)。
制度って目に見えないですが、網の目のように張り巡らされています。まあ、そういうことは起こらないと思いますが、文学金魚連載の露津まりいさんの 『贋作師-フェイク・マスター』 や、外賀伊織さんの 『多摩川左岸』 とかはテレビや映画にはできないと思うんですね。スポンサーがみつからないでしょ。
骨董業界が露津さんの 『フェイク・マスター』 をスポンサードしてくれるとは思えないし、テレビ・映画業界の大スポンサーである保険屋や車メーカーは、外賀さんの『多摩川左岸』のような小説を一番嫌うでしょうね。あ、交通安全協会が作る教習用映画なら可能性があるかな (笑)。もちろん金魚屋は、そういった制度を壊すために始まったサイトであるわけですが。
■山際恭子 連載TVバラエティ批評 『 No.004 ためしてガッテン 』 ■