金魚屋プレス日本版では、総合文学ウェブ情報誌 文学金魚のオープニングイベントとして、秋田在住の孤高の前衛俳句作家、安井浩司氏初の墨書展、『安井浩司 「俳句と書」 展』 (2012年10月8日~14日) を開催します。
これに合わせて、安井浩司氏に関連するコンテンツを週 1 回程度アップしていきます。第 3 回目は以下のコンテンツです。
『安井浩司自選一三〇句』 は、今回の展覧会の公式図録兼書籍からの転載です。安井さんは以前、俳誌 『未定』 で自選 100 句を発表されていますが、それ以降に刊行された句集からさらに 30 句を選んだものです。
川名大、筑紫磐井さんの評論は俳誌 『未定』 第 70 号・1996年・特別号・特集 安井浩司からの転載です。川名さん、筑紫さん、そして 『未定』 同人の皆様に心から感謝申し上げます。なお金魚屋の詩人さんたちにおうかがいしたところ、『未定』 は現在も刊行されていますが、相当に同人の入れ替わりが激しい雑誌のようです。小説や自由詩の世界の同人誌は、たいていの場合、終刊まであまりメンバーが変わりませんが、俳句の世界は違うようです。歴史ある同人誌では、多くの同人が入れ替わっても雑誌が刊行され続けることがあるようです。これも俳句の伝統の一つですね。
高木高志さんの評論は書き下ろしです。詩人・吉岡実のエセー集 『死児という絵』 に収録された前衛俳句論を題材に、安井浩司さん中心に書いておられます。
ところで僕のところにも、今回の墨書展のチラシ等が送られて来ました。いよいよですねぇ。発送はもう終わったようなので、週末には関係者のお手元に着くと思います。皆様よろしくお願い申し上げます。