後藤弘毅さんの連載映画批評 『No.011 『桐島、部活やめるってよ』』 をアップしましたぁ。第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウさんの同名小説を映画化した作品ですが、朝井さんの小説は原案という位置付けであり、物語構成を大幅に変えてあるようです。
一時期、日本の映画やドラマはあえて原作に忠実に、という路線を取っていたようですが、今回は監督の吉田大八さんと原作者の朝井さんとの間で良好な信頼関係が築けたためか、映像作家側の自由な発想で映画が撮られたようです。それがこの作品を秀作にした大きな要因になっているようであります。
それにしても、後藤さんの映画批評は、オーソドックスなようで新しいですね。物語、カメラワーク、俳優の演技など、映画を多角的に分析・批評しておられます。僕らが読み慣れた映画批評は、この3ポイントのいずれかにウェイトが置かれたものが多かったですが、これだけ多角的な批評は例がないかもしれません。
後藤さんの映画評には映画への限りない愛が感じられます。それが読む人にも伝わるのでしょうね、金魚屋コンテンツの中でも常にトップ5のアクセス数であります。