金魚屋の人気コンテンツ、後藤弘毅さんの連載映画時評 『映画の表現型-あるいは映画批評の探検-』 の 『No.010 『ゴメンナサイ』―学園ホラーの時代』 をアップしました。℃-ute の鈴木愛理さんや、Berryz 工房の夏焼雅、嗣永桃子さんら、売れっ子アイドルが出演されているホラー映画であります。
映画批評だから当たり前かもしれませんが、後藤さんの、映画には主に三つの恐怖描写がある」、すなわち、
① 嫌悪をもたらす物理的な存在を観客に見せつける 「物理的恐怖」
② 映像と音響の世界に漂う空気感が観客に不穏な体験をもたらす 「世界観の恐怖」
③ 恐怖に怯える人物の表情を緻密に表現することで、人物と観客を同一化させ、恐怖している人物と同等の恐怖体験を観客に与えるという 「恐怖心理の伝播」
といふ分析は面白いですねぇ。この三つの組み合わせ、あるいはこれらセオリーをどう外すかで、新しい恐怖が生み出されているわけですね。勉強になりますぅ。
それにしても、学校ってどこか神秘的ですよね。夏の早朝に一人で体育館とかに行くと、なにか天地創造的な神々しい雰囲気を感じることがあるのは僕だけっ???(笑)。いずれにせよ人間の、社会に出ない前の純粋な感情(喜びや憎悪など様々な)が詰まっているから、学校はホラーの舞台になりやすいんでしょうねぇ。
あ、後藤さんから新しいコンテンツの原稿が届いていました。現在、センテンスごとに 1行空けのレイアウトでアップしているのですが、行空けはない方がいいのではないかといふご提案がありました。ネットには紙媒体とはまた違ったレイアウト上の制約があります。後藤さんのご提案に従って、今度 1 行空けなしでコンテンツをアップしてみますですぅ。
■『No.010 『ゴメンナサイ』―学園ホラーの時代』 URL■