鶴山裕司さんの連載エセー 『続続・言葉と骨董 第10回 翡色あるいは雨過天青青磁』 をアップしましたぁ。で、この前、贋作についてお話しした時に、骨董が上達するコツについても鶴山さんにお聞きしました。
鶴 「物をよく見ることだね。それ以外に骨董を見る目が上がる道はないよ。骨董屋さんで修行すれば、たいていの人は真贋くらいは見分けられるようになるわけだから」
石 「プロの骨董屋さんでなくても、それは可能なんでしょうか」
鶴 「可能だと思うよ。骨董を見る目が上達しない人を観察していると、物を手から離してしまう時間が短いね。陶片1個と骨董の本1冊抱えて、一日中それを見ていられる人は、必ず骨董を見る目が上達します (笑)」
石 「大変ですぅ」
鶴 「骨董屋と美術館って、人が考えているよりも近いんだよ。美術館に入る作品でも、かつては市場にあったわけだからね。美術館で物を見て感心するのは簡単だけど、骨董屋の店先で物を見せられて、それを買えるかどうかはまた別の話だね。真贋のハードルがあるし、値段の問題もある。物が本当にわかったと言えるのは、身銭を切って買えるかどうかってところがあるんだよ。だから研究だけで美術品を買わない美術館の学芸員さんなどは、知識はあってもそれほど物を見る目がなかったりすることもある。ザザビーズやクリスティーズの鑑定家の方が、物を見る目を持ってます」
石 「ううっ、大変ですぅ」
鶴山さんは、しばらく韓国の陶磁器についてお書きになるようです。次は李朝時代の陶器についてのエセーだそうですぅ。
PS.
オリンピックのダイジェスト放送を見てると寝不足になりますぅ。石川は重量挙げの三宅宏美さんを応援していたのですが、銀メダル獲得でおめでとうございますぅ~。なんで三宅さんが気になるのかつらつら考えていたら、コーチでお父さんの義行さんが、石川のおじいさんに雰囲気が似ているからだぁといふことに気づきましたぁ (笑)。
■『続続・言葉と骨董 第10回 翡色あるいは雨過天青青磁』 URL■