岡野隆さんの詩誌時評 『No.002 月刊俳句界 2012年02月号』 をアップしましたぁ。岡野さんの俳句批評、厳しいですねぇ。うにゅ~、という感じで、また石川の額にシワが寄ってしまひそうです(笑)。ただまあ、岡野さんの批評の論理は一貫しています。要するに俳句は芸術なのか、趣味なのかといふことですね。
俳句の創作者人口は1千万人ともいわれています。大変すばらしいことですが、俳句雑誌を見ていると、いわゆるプロと呼ばれる俳人さんたちは、新たな俳句創作者を集め、俳句初心者を指導することに、精力を使い果たしているように思います。それもけっこうなことですが、俳句が文学であるならば、一方でもっとレベルの高い議論と創作をしていく必要もあると思います。
俳句の世界はどうやら伝統俳句(有季定型俳句)と前衛俳句(なんらかの形で新たな俳句を創造しようとする俳人たちによって生み出された俳句)に大別できるようです。俳壇の主流は伝統俳句です。でも僕らから見ると、俳句の文学性は、明らかに前衛俳句によって支えられているわけです。この俳壇内の現実と、外から見た時のギャップが、俳句というジャンルの大きな問題なんでしょうね。
■『No.002 月刊俳句界 2012年02月号』 URL■