鶴山裕司さんの連載エセー、続続・言葉と骨董『第6回 異文化との出会い-デルフト』アップしましたぁ。前回は予定より1日遅れのアップでしたが、ついに締め切り厳守でのアップとあいなりました。鶴山さん、この調子でスケジュール通り原稿をお願いしますですぅ。
で、今回はデルフト焼きです。今でもデルフト焼きは世界的に有名ですが、けっこう古い歴史があるんですねぇ。江戸の鎖国時代に日本が交易していたヨーロッパの国はオランダだけだということは知っていましたが、焼物で相互に影響を与え合っていたというのは意外でした。幕末の蘭学だけじゃなかったんですね。
石 「古いデルフト焼きって高いんですか?」
鶴 「そうでもないかな。比較的数はあるから、タイルとかなら安く買えるよ。珍しい図柄じゃなければ、1万円くらいからあるんじゃないかな」
石 「皿とか盃とかはどうですか」
鶴 「それなりの値段だね。色絵はちょっと高いかも。ただ日本では阿蘭陀(オランダ)といっしょくたにして呼んでるけど、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン産の焼物もデルフトで流通してる。判断に困る物も多いね。ヨーロッパでは陶工の移動が激しいし、陶土も別の場所から運んできて作ってたりもするから」
石 「鶴山さんは、デルフト、お好きなんですか?」
鶴 「好きだね。デルフトに限らないけど、異文化同士が出会った時に生まれた骨董は面白いよ。古伊万里にもギリシャ神話のケンタウルスが描かれた皿があるし、幕末の浮世絵や江戸ガラスにはめちゃくちゃなアルファベットが書かれてたりする。ああいうのは魅力的だね。強い文化的衝撃を受けた時にしか作られないわけだから」
石 「な~る」
そんで懸案の石川の酒器ですが、「古唐津かデルフトの盃のどっちか選んでください」といふお話でした。わーい。デフルトの方は、デルフト焼きとは特定できていなくて、イギリスかフランス産の可能性もあるとのこと。「18世紀くらの物ではあると思うよ」といふお話でした。
次回の原稿と一緒に写真を撮って送っていただく予定ですが、問題は金額だよなぁ。楽しみですけどちょっと怖いですぅ(笑)。あ、鶴山さんは、次回もデフルト焼きについてお書きになる予定です。皆様お楽しみにっ!。