露津まりいさんの連載サスペンス小説『贋者師-フェイク・マスター』第3回をアップしましたぁ。前にブログで書きましたが、金魚屋の作家さんたちは時評者の方たちよりも締め切りを厳守されますねぇ。今回も予定通りのアップであります。
現在、連載小説は3本ですが、菜穂実さんの『ケータイ小説!』が毎月10日、露津まりいさんの『贋者師-フェイク・マスター』が20日、外賀伊織さんの『多摩川左岸』が月末の29日か30日アップであります。今月は25日に樂月慎さんの短編小説も掲載予定ですので、皆様ぜひ読んでくださいねっ!。
ちなみに小説はPDF版とテキスト版の2種類をアップしています。PDF版の方は、①PDFリーダーで読む、②画面に直接PDFファイルを表示させる、③googleのviewerで表示させる方法の3つがあります。僕も試してみてますが、読みやすさの点では、②の画面に直接PDFファイルを表示させる方法が一番いいかもしれません。デバイスの問題はありますが、今後、電子ブック形式でのアップも試みていきたいと思っています。
これは僕の素朴な感想なんですが、小説にはやっぱ物語がじょじょに立ち上がって、一つの世界ができあがっていくのが一番のだいご味ですね。金魚屋著者のどなたかが言っていましたが、小説みたいな文学の形式には、紙の本という形態がよく似合っています。物理的に始まりのページがあり、終わりのページがあるからです。小さいですが一つの天地創造が行われ、やがてその終わりが訪れる。本の最後のページを閉じた時の爽快感は皆さんもご経験があるのではないかと思います。
ただそれをネットで再現するのは難しい。といふよりも、紙の本とネットでは特性が違うわけです。ネットは文字媒体とテレビ(映像)との中間にあるメディアです。金魚屋では今、紙媒体にできるだけ近い形で小説をアップしているわけですが、それだけで十分だとは思っておりません。やはり伝達媒体(メディア)におうじた内容の変化が起こることを期待しております。
文字以外にビジュアルや音を取り込めるのがネットの最大の利点であります。小説のように長い歴史を持つ表現形式が、そうそう簡単に変わるとは思えませんが、ネットでの発表が一般化してくれば、恐らく内容にまで影響を与えてくるのではないかと思います。古典的小説の顔をしていても、読者に見えて聞こえてくるような小説が、これからの一つの流れになるのかもしれません。