今日から2日にわたって文学金魚のお父さん、谷輪洋一さんの文芸誌時評をアップします。お父さんといっても、年齢と風貌がかもし出す雰囲気から勝手にそうお呼びしているだけで、金魚屋の誰とも血のつながりはないんですけど。
でも谷輪さんの前に出るとちょっと緊張します。昔の頑固親父みたいって言ったら怒られそうだけど、そんな感じ(笑)。まあ、僕の軽口が100パーセント通用しない御方であることだけは断言できますなっ。
石 「谷輪さんは文芸誌はよくお読みになるんですか?」
谷 「読まなくなったね」
石 「じゃあ久しぶりに文芸誌を読まれるわけですか。恐縮です」
谷 「1990年代くらいからかな。文学と文芸誌がはっきり離れていくような感覚があったよ。でも足掻いていくしかないんだろうな」
石 「文学にとっては厳しい時代ですね。どうしたらいいんでしょうか」
谷 「既存のメディアは立ち止まれない。だから、立ち止まって考え抜いた人が現れるのを待つしかないだろうね。もしそういう人が現れても、今までのように既存のメディアで活動してくれるかどうか、わからない時代になってるけど」
石 「じゃ、そういう方は金魚屋に」
谷 「それはどうかな(笑)」
石 「文芸誌はこれからどうなっていくんでしょうか」
谷 「わからない。でも、文壇に就職しようと思っている人は、やめた方がいい。文壇はリストラが必要なほど文学社員が余ってる」
石 「じゃあ文学を志す人はどうしたらいいんでしょうか」
谷 「僕に聞くなよ。創作者なら、一人一人が自分で打開策を創作したらいい」
石 「なんかすいません・・・」
う~なんとなく怖いんだよね、谷輪さん(笑)。でも、文学を愛していらっしゃる方の一人であることは確かです。お会いしてお話した時には、もっとボロクソにいろんな文学批判をされていましたが、それは非公開にしておきまっせ、谷輪さん(笑)。