今日から山本俊則さんの美術時評コンテンツが4回アップされ、齋藤代表の「Latest entries」占有率がじょじょに少なくなっていく予定です。うひひひ。「Latest entries」は単に最新コンテンツを表示させているだけなんですが、管理人としてはバランスよくいろんなコンテンツが並んでいた方が嬉しいのです。
ついでに書いておきますが、文学金魚HPはトップページはもちろん、各メニューでも最新コンテンツ9本が自動的に表示されるよう設定されています。9本を超えると下に「Load more」が表示されますので、これをクリックしていただくと、過去にアップしたコンテンツがさらに表示されます。
山本さんとはまだお会いしていないのですが、今回原稿をメールしていただいた時にちょこっと電話でお話しました。山本さん、某美術関係のお仕事をされている方で、金魚さん(齋藤代表)とはだいぶ前からのお知り合いだそうです。
山 「原稿遅くなってすいません。けっこうアップのペースが早いですね。美術展は見てるんですが、なかなか書く時間がなくて」
石 「月にどのくらい見てらっしゃるんですか?」
山「少ないですよ。3、4館かな。ギャラリーの個展を入れると、もうちょっと見てますけど」
石「個展については書かないんですか?」
山「う~ん、きりがないからなぁ。それに好みが出ちゃうし。当面、美術展だけにしておきます」
石「美術展って、こういっちゃなんですけど、けっこうできふできがあるんですね」
山「そうそう。見に来る方のほとんどが、勉強したいって意欲に燃えた善男善女の方たちだから、どんな美術展開いてもほとんど批評されませんけどね。でも実際はかなりいい加減な美術展が開かれていることもあります。カタログの文章も、学芸員の学術紀要論文の発表の場みたいになってることもあるし。一種の聖域化してるから、金魚屋さんで美術展批評書かせてもらって嬉しいですよ。まったく外からの批評を受けないってのは、やっぱり健全じゃないですから」
石「山本さん、けっこう文章書ける方だと思いますが、今まで美術批評は書いてこられなかったんですよね」
山「大学で論文書いたくらいかな」
石「なんでですか?」
山「美術批評って難しいんですよ。美術家は基本的に言葉で表現できないものを作品にしてるわけですから、それを言葉にするのってちょっと矛盾ですよね。あんまりこの作品の意味は、作家の目的はとか、言葉で説明したくないんです。でも美術展批評だと、気楽にできますから」
石「な~る(ほど)」
といった感じのお話をさせていただきました。
山本さんは絵のコレクションもされているそうです。「ピカソとかダリとか持ってるんですか?」とお聞きしたら、「まさか、持ってません」と即答されました。そうですよね~(笑)。でもピカソやダリは、エッチングなどの版画作品ならサラリーマンでも入手できるそうです。「ただし贋作も多いし、有名作家は晩年に、言葉は悪いですが小遣い稼ぎのような感じでかなり版画作品を乱造してますから、制作年度や刷り部数をちゃんと確認した方がいいです。お買いになる時は気をつけて」とのことでした。